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沈黙の螺旋理論 (spiral of silence theory)

○沈黙の螺旋理論

 ノエル=ノイマン(Noelle-Neumann, E.)が提唱した自分が少数派である、あるいは少数派になりそうだと認知した人は孤立を恐れて沈黙し、自分が多数派であると認知した人は声高に発言することによって多数派の意見が人々に認知されやすくなり、多数派形成が進む過程。

 多数派であると認知した人は、意見を表明しやすく、そのような人々が増えることによって、社会的な同調圧力が生まれ、さらに多数派の意見が増える過程が繰り返される。
 少数派の意見をもつ者は、多数派の中で意見を表明することは、孤立の恐怖を味わうだろうという予期的な判断をかかえることによって沈黙しがちになる。
 少数派の沈黙が、さらに多数派の優勢を際立たせる。

 沈黙の螺旋が生じるためには、どの立場が勢力を増しつつあるかを人々が認知する必要があるため、マスメディアが重要な役割を果たしていると考えられる。
 そのため沈黙の螺旋理論は、マスメディアの強力効果論として数えられている。

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