めまい、何科に行けば良いですか?⑤

これまで、めまいが続くとき、何科に行けば良いか。あるいは医療ではなくても、治療院やセラピストのところなどに行くと良いという話をしました。
最後に、自分で治す方法について、できるだけたくさんの方法を書いておこうと思います。
めまいという症状を、どこか1つの部位の不調だと思い込むと、答えが得られないことのほうが多いでしょう。メニエール病や耳石によるめまいなどの場合や、目の調節の問題の場合は、それに対処すれば、解決可能です。
④でも述べたように、東洋医学的には、首から上の循環不全から、めまいや耳鳴りや頭重、浮遊感は起こるとされます。どうして、首から上の循環不全が起こるのか、といえば、私はこのように考えています。
ひとは、全身を巡らすだけの余裕がなくなると(例えば、低血圧や貧血などがあって)、体幹に血液などを集めようとします。確かに、体幹には大切なものがたくさんあります(心臓、肺、消化器、泌尿器、生殖器官など)。そして、末梢部位(手先、足先)は犠牲になります。ところが犠牲になるのは手先足先だけでなく、首から上も犠牲になるのです。首から上には、あまりたくさんの血液を(血液とともに酸素や栄養が運ばれるので)送らなくなります。私は、うつ病も認知症も、このために起きていると考えたら分かりやすいと思っています。
めまいを自分で治す方法。
1.全身の血を巡らすこと。良い油、正しい塩、ミネラル豊富なもの、良質のタンパク質など、からだを燃焼させるものを摂り、適度な運動、お日様を浴びることなど実践する
2.自律神経を整える方法として、呼吸法の有効性が注目されている。なぜなら、呼吸だけが、唯一自律神経と随意神経の2つでコントロールされているから。瞑想、気功、ヨガ、坐禅などは呼吸が大事。
3.気を巡らすこと。ストレスとは必ずしも悪ではなく、多少のストレスはあっても良いが、過度のストレスに長らくさらされることは、自律神経の乱れを生みやすい。強いストレスのあとには、笑い、汗、泪などを流すような発散をして、メリとハリのある過ごし方を。
4. 症状、特に自律神経の症状が頻発するときは、「このまま走ると危ないですよ」のサイン。どこをどう緩めることができるか、もしかしたら、自分の生き方そのものを問い直す時期なのかも知れない。
5.この機会に、自然療法と馴染みの少なかった人は、ぜひ様々な自然療法を試してみてほしい。西洋医学は、自然療法を「アヤシイ」「効果ナシ」「 高い」と言う。そんなことを言う人は、自然療法のことを、1ミリも知らない人だと思う。ただし、自然療法が治すのではない、自然療法の力を借りて、あなたが治すのである。

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