【知】高い知能を持つ人の特徴について

月曜日は『食』をテーマに書いてたんだけど、少し退屈になってきたんで今回から『知』に変えてみようと思う。

この前『知とは何か』というタイトルで書いたことがあるんだけど、それとは少し違って、これから月曜日に書こうと思ってる『知』は知能(Intelligence)に限定するつもりだ。

多分だけど、みんなの中にも『頭が良くなりたい』とか『IQが高い人に憧れる』って人も多いだろう?

もちろんその気持ちはわかるんだけど、そのためにはまず『高い知能を持っている』とか『頭が良い』ってことがどういうことなのかについてきちんと知る必要があると思うんだ。

だから、今回は『知能が高い人』の特徴について書いてみようと思う。

その前に、『知能』という概念はいまだに曖昧な概念なんだ。

例えば、Cattell という心理学者は知能を『結晶型知能(crystallised intelligence)』と『流動型知能(fluid intelligence)』の二つに分けたんだ。

結晶型知能というのは、簡単に言えば、知識量の指標のことだ。

多くの物事を知っている人、博識な人はこの結晶型知能が高いと言われているんだ。

その一方で、流動型知能は思考力や想像力、空間処理能力など、よくIQテストで測られる知能の指標のことだ。

つまりどれくらい柔軟に物事を考えたり、二つの別々の事象をどのように繋げることができるのかみたいなことを測るのが流動型知能なんだ。

一般的に、子供は結晶型知能が低く流動型知能が高いと言われていて、大人になるにつれて逆になっていくと言われているよ。

まぁそうだよね、大人になるにつれていろんなことをしてはいくんだけど、その分考え方が凝り固まってしまうってことなんだろうね。

Cattell の結晶型知能と流動型知能の分け方はかなり有名なんじゃないかと思う。

他にもGardner という心理学者は知能を8つのサブタイプに分けたんだ。

例えば、音楽的知能とか数学的知能、言語的知能、身体的知能など、知能ってのは一つじゃなくて、さまざまな知能があると。

そして、たとえどれかの知能が低かったとしても別の知能が高いことがあるというふうに考えたんだ。

例えば、数学的な知能は低いが、その分芸術的な知能には長けているとかね。

少し前に流行ったEQテストってやつ、あれは『情動知能(Emotional Quotient)』の略なんだけど、それもこのGardner の説から生まれたものなんだ。

ただ、この理論には賛否両論がある。そんな何でもかんでも知能にしていいのかって批判がね。

だって情動知能なんかでいうと、知能というよりはただの人格な気もしてくるからね。

まぁ、それでもこれも広く受け入れられてはいる理論なんだ。

他にも、僕たちがIQテストと呼んでいるWAISやWISCというテストを作ったWechsler は『Intelligence scale』というものを作り、知能を数値的に測ろうとしたんだ。

そのおかげで僕たちは知能を量的に認識することができるようになった。

そして、それが今では仕事を探す上での一助にもなっている。

そして、IQと関連して、心理学者のBinet という人は『精神年齢(mental age)』というものを提唱した。

『あの子は精神年齢が低い』って言ったりするよね。これは知能の発達具合を測るためのものなんだ。

というように、少しあげただけでも知能に対する考え方はたくさんある。

だから、一概に『こういう人は頭が良い』という定義づけはできないんだけど、実際に知能数が高い人たちの特徴を帰納的に調べた結果を紹介しようと思う。

まず、一つ目は新しい環境への適応能力の高さである。

知能数が高い人ほどどこでも生きていけるし、新しい環境になってもすぐに結果を出せる人が多い。

それはなぜかというと、新しい環境への順応が早いからなんだ。

知能の高さと柔軟性や自発性には強い相関があると言われていて、頭が良い人ほど柔軟に物事を考え、自発的に行動することができるんだ。

新しい環境への適応が早い人は今の環境に固執する必要もなくなるから、そうじゃない人に比べて不安も少ないかもしれないね。

そして2つ目の特徴は独創性である。

一見、何の関係もないような情報を見事に統合して、新しいつながりを見出すことができるのは頭が良い人の特徴なんだ。

知能が高い人は常にアイデアに溢れていて、しかも、誰でも思いつくようなアイデアではなくて、他の誰とも違う独創的なアイデアを思いつくことができるらしい。

これはクリエイティビティとも関連してくるんだけど、クリエイティビティが高いってどういうことかというと、

例えば、百人にレンガのブロックを渡して『これの使い方をできるだけ多く考え出してください』と伝えたときに、大体みんな同じような使い方を思いつくんだけど、その中で数人だけは他の人とは全く違う使い方を考案してくる。

それがクリエイティビティの高い人だ。クリエイティビティの高さと知能の高さにもある程度の相関があるのかもしれないね。

そして、三つ目の特徴は自己認識力である。

頭が良い人ほど自分のことをきちんと理解している。

自分の強みや弱み、できることできないこと、得意不得意など、しっかりと把握した上で、それを最大限活かせる環境を選ぶことができるんだって。

さらに、知能数が高い人は無意識に他人の感情やニーズを考えて行動することができるらしい。

4つ目の特徴は、少し意外かもしれないが、『散らかり』だ。

知能数が高い人ほど頭の中も生活環境も綺麗には整っていない。

基本的には常に散らかっている。身の回りはもちろんだし、頭の中も散らかっていることが多い。

目標を立ててもすぐに変わるし、興味もコロコロと変わるのが知能数が高い人の特徴らしい。

そして最後、5つ目の特徴は『音楽の才』なんだって。

頭が良い人はリズム感が良かったり、歌が上手い人も多いんだけど、そこにはある程度の相関があるみたいだね。

小さい頃から頭が良くて名門校なんかに行く子で小さい頃からピアノを習ってるって子も多いよね。

知能数と音楽の才能には何かしらの関係があるっぽい。

なぜかというと、音楽の才能を発揮するためにはパターン認識の力や比喩的思考などの認知機能が必要になるんだ。

だから、音楽ができるってことはそういった認知機能が発達するから、知能数にも影響が出るんだね。

つまり、頭が良くなるためには音楽に触れておくことも大切なんだね。

もちろん他にもあるんだけど、かなり長くなるから今回はこの辺で。

他にも『こんな特徴あるよ』とかがあったら教えてね。

高い知能を持つ人の特徴について。


最後まで読んでいただきありがとうございました。


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