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#文化人類学
「その日暮らし」の人類学 もう一つの資本主義経済 小川さやか
勉強や仕事は辛いけれど、今がんばったら後々楽ができる。将来のために生活を切り詰めて貯蓄する。「未来」を計画的に考え、そのプラン通りに生きるため、「今」を犠牲にして必死に働く。
資本主義社会を批判的に考える人たちは、「今ここ」の私たちを無視するようなシステムや制度を糾弾し、理想の社会を語る。本書も大きな括りで言えば、資本主義を批判し、別の社会のあり方を提案している。ただ、他の資本主義批判者たち