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未来のふつうの食生活をかんがえる

こんにちは、おやさい料理研究所の所長で栄養士のたかはしかよこです。日夜、 #未来のふつうの食生活 のことを考えています。

少し前にこんなnoteを書きました。

今までのわたしたちは、生まれてきて自動的に家族がいてお母さんがついてくるという恩恵に預かって来ています。

でも、2019年の現代専業主婦という社会リソースの衰退とともにこの自動的に受けていたこの特典は失われているんですね。これじたいは、私は女性が人生の時間とリソースの選択ができるようになった!という意味でいいことだと思います。

一方でいままで提供されてきた「家族の日常の食生活と健康のマネジメント」の代替はどうすればいいのだろう?という未来のふつうをあれこれ考えてみています。

代替案1:お母さんを雇う(金)

今でも家事代行サービスがありますから、お母さんの代わりに食事のマネジメントをしてくれる家政婦さんを雇う方法。時間にもよりますが、週に3−4日、3時間くらいきて料理を作ってもらうので月間7万円くらいの予算でできそうです。

自分がうかがうイメージで考えてみました。食事はたしかに作れます。が、ご家族の様子や調子をみたり年間をとおして家庭の食生活のことを考えるマネジメントレベルとしては工数少なすぎですね。継続的に家庭にかかわるには、実働時間だけでなく「かんがえる」時間も同じくらい必要だと思います。となると15万円くらい必要かも。

そしてこういうリソースを受け取るのってお金だけで解決する気がしないんですよね。。人として互いに気持ちよく関わりを持つという信頼基盤が必要な気がします。
参考:人材紹介やさしい手

代替案2:ご近所の主婦リソースのシェアリング(人)

子離れしてお料理得意!など、手の空いている主婦の方にお願いして、おうちでごはんをたべさせてもらうか、お弁当をもらいにいく方式。

東京だとそれに近いサービスが試験的には始まっています。

提供側の方が、若くてネット・SNSのコミュニケーションが得意な方に限定されがち。ベテランの手が空いている70−80代くらいの方とのマッチングが難しい。でも、そういう人が、近所の若い方々と食事のシェアできると、その方のやりがいや生きがいにも通じるので、いいプラットフォームがあるなといいなと思わずにいられません。

代替案3:地域のシェアできるキッチン(場所と関係)

みんなが共同で使えるキッチンがあって、お料理ができる人もできない人も気軽に集まって一緒にごはんを食べましょうというスタイル。

これは、Okatteにしおぎさんがよいモデルケースですね。おせっかいな親戚づきあいと竹之内さんがおっしゃっていました。オンラインのグループウエアでコミュニケーションとりつつ、互いのちょうどいい間合いを作っていかれるところが良いなぁと思いました。

こういうシェアキッチンは、オーナー・運営のメンバーの力とキッチンマネジメントの体制づくりによるところが大きいですね。

代替案4:食事づくり&アドバイスロボット(自動化)

これは個人的にかねてから妄想していて、、おやさい料理をつくってくれる家庭用の料理ロボットがいて、食事のアドバイスも機嫌よくしてくれる人工知能さんのサポートしてもらう。※細かい仕様は省略します。

個人宅でもつのが難しかったら、コンビニみたいな街のリアルプラットフォーム(場所)にあって、シェアするのも良いかもしれません。

ロボットだとお願いする側の精神的な負担も小さくて済むのでこれも悪くないと思ったりします。

代替案5:家庭に代わる食堂(関係とシェア)

家庭の食事は、食事の内容だけじゃなくそこでやりとりされ蓄積されるコミュニケーションも重要な資産です。

となると、ある程度継続的に互いを理解し、互いのために心を配る食事の場となるとこども食堂のようなあり方はひとつの理想形です。

これに近いのが6Curryさんのカレーコミュニティ。月額3,980円で一日1皿のカレーをいただけるシステムです。代替案3と似ていますが、食堂モデルは料理の提供者は固ほぼ定されており維持のための費用やリソースは持ち寄りというところでしょうか。

これは外食としての食堂や給食とは一線を画します。

家庭の食生活を無理なくたのしくできる未来を

専業主婦に支えられてきた家庭の食生活はいま考えるとなんてハイスキル・ハイスペックだったんだ!と驚くこと仕切りな今日このごろ。

これからのあたらしいふつうは、お母さんもお父さんも頑張らなくていいし、機嫌よく過ごせることがとても大事だしそれは実現できる!と考えています。

これを読んでいるあなたはどんな解決イメージをお持ちでしょうか?ぜひわたしに教えて下さいね。

自分に合ったふつうの食生活を考えるワークショップやってます

こんな妄想を日々めぐらせているワタクシが、個々の食生活と健康について言葉を紡ぐお食事つきのワークショップを月に2回開催しています。(10月は1回)

日頃身体が感じている「ちょうどいい」と「ちょうどよくない」を言葉にしてみる時間が「未来のふつう」のスタートです。ご参加お待ちしています。

<開催予定日>
10月26日(土)19:00〜21:30 @上野 ROUTE BOOKS
11月10日(日)11:30〜14:00 @上野 ROUTE BOOKS
11月23日(土)19:00〜21:30 @上野 ROUTE BOOKS
12月8日(日)11:30〜14:00 @上野 ROUTE BOOKS
12月21日(土)19:00〜21:30 @上野 ROUTE BOOKS

わたしたちの「食べる」の向こうにいろんな世界がつながっています。

今週も #週1note でお送りいたしました。


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