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カウンセリング備忘録③

2021年4月30日 金曜日 雨

三回目のカウンセリングに行ってきました。
近況報告をした後、本題である私の生い立ちについて詳しく話をした。今回は淡々と時間が過ぎ、続きは次回、ということになったので今回は前編といったところか。

一番最初の記憶は何かと問われたとき、幼稚園の登園初日のことを答えると、臨床心理士の方は家族の記憶ではないんですね、と言った。
言われてからたしかにと気づき、家族との思い出を浚ってみたが、どれが一番古いのかわからなかった。わからないなりに思い出した記憶をひとつ話した。お菓子の量がお兄ちゃんの方が多かったのが原因で兄妹喧嘩をした結果、何故か私だけ物置に閉じ込められたという幼稚園の頃の記憶。罰が重いんじゃあ。

「そういう理不尽なことはよくあったんですか」
「いや、内容が理不尽ってことはそう多くはなかったと思うんですが、お兄ちゃんは許されることが私には許されなかったり、そういう理不尽は常に感じていました」。

自分で言うのもあれだが、私は兄より出来がいい。家業を早朝から手伝い、勉強にも励んだので成績もよかった。対する兄は、言われなければ何も手伝わない、宿題もまともにしないため成績はカス。
兄はそういう意味で期待されていなかったし言っても無駄であったため、許されていた、正しくは諦められていた。

「厳しさの裏には期待があったんでしょうか」
「そういう場合は多くあります。あとは、多かれ少なかれ、親は子に対して生き写しのように感じる部分がありますから...」

自分に厳しくありたい母が、子である私の中に見出だした自己にまで厳しくしてしまっていた、どうやらそういう可能性もあるらしい。たまったもんじゃないな。

まあそんな感じで、中学生の頃までの生い立ちや家族のことを話して時間になってしまった。
次回は6月。毎回気づきがあるし、記憶を浚う作業は無意味ではないと思うので、継続して通いたいと思う。
今回はざっくり短めだけれど、このへんで。

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