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がんロコモに対する理学療法

がんロコモに対する理学療法
柳澤卓也
理学療法ジャーナルVol.55 No.8 2021.8 p859-865

【文献の要点】

・「がんロコモ」とは?
・がんロコモに対して、どんな評価を行うのか。
・理学療法を実施する上で配慮するポイントとは?


【文献の基本構造】

「がんロコモ」という言葉を聞いたことがあるだろうか。がんロコモの概念からはじめに解説している。がんロコモの原因、患者のバックグラウンド、身体機能の3つの視点からの評価をそれぞれ説明。そして、理学療法を実施する上で配慮するポイントを著者の私見を踏まえ解説している。


【評価の視点】

・がんロコモの原因
 がんロコモの原因は何なのか?理学療法を実施する上でも、まずはなにが原因なのかを把握することが重要である。


・患者のバックグラウンド
 がんの進行度や治療についてはもちろんのこと、仕事や趣味といった生活状況、自宅の環境など患者のバックグラウンドを把握し、理学療法の目標を設定する。がん患者に限らず、患者のバックグラウンドの情報収集は必要不可欠である。


・身体機能
 ロコモ度テストは立ち上がりテスト、2ステップテスト、ロコモ25の3つから構成されたテストで、図と表にて、方法と判定基準を示している。その他には、フレイルとサルコペニア、疼痛、活動量の評価について、評価方法やポイントを解説している。


【理学療法をする上で配慮する点】

疼痛、疲労・倦怠感、精神・心理面の3点から、臨床場面で配慮すべきポイントを著者の私見を踏まえて解説。


【まとめ】

がんリハビリテーションやロコモティブシンドロームとそれぞれの言葉は聞くことはあるが、「がんロコモって何?」と自分自身、これまで聞いたことがなかったことがなく、気になる内容であった。

がんロコモという比較的新しい考え方についての概念から、原因、評価、著者が臨床上感じる理学療法を実施する上での配慮するポイントまでを解説している。ロコモ度テストなどロコモ特有の評価もあるが、原因の把握、患者のバックグラウンドの情報収集の重要性とがん患者に限らず理学療法を行う上では変わらないこともあると感じる。

 がん自体や治療、予後などへの不安や症状の進行により、目標や求めることが患者とセラピストで乖離するケースもあるのではないか。患者や家族へ寄り添いながら、症状や進行に合わせて目標設定、アプローチ方法を再考していく臨機応変な対応が重要と考える。

記事:ながちゃん


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