樺沢(かばさわ)

オタクの雑記です KAT-TUNと本について

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最近の記事

【読書】逢坂冬馬著『同志少女よ、敵を撃て』

20年以上生きているが、人が死ぬ瞬間を一度も見たことがない。葬儀に参列したのも人生で一度きりだ。それを幸運と捉えるか、人生経験がないと捉えるか判断に迷うところだが、とにかく「死」というものをリアルに想像できない。 『同志少女よ、敵を撃て』の独ソ戦における少女の物語だ。 作中とにかく、人が死ぬ。当然だ。戦争の話なのだから。ただ、それがフェイクションゆえの苛烈さなのか、あるいは戦争のリアルな描写なのか、日本で暮らし戦争の経験もなく、誰かの「死」に直面したこともない私にはわから

    • 【読書】佐藤多佳子著『明るい夜に出かけて』

      仕事関係でお会いしたラジオ狂の方に勧められたのはもう半年以上前だと思う。読まずに積んだままだった本の山からようやく手に取り読み始めたら、そこからはそう時間はかからなかった。 とは言ったものの、佐古田と出会うまでの富山のそのもったいぶった言い方や思考は共感が難しく正直なところ、また生きにくさを感じる若者がぐるぐるしている……と我慢の時間だった。 佐古田と出会い、鹿沢と永川と交流していくことで、富山の人物像が他の3人に反射して見えてきたように思えた。 何に悩んでいるのか、何

      • 新規がKAT-TUN初ライブで感動した3つのこと

        ①壮麗でかつ大規模な機構 1つめは壮麗でかつ大規模な機構です。ライブ初日、会場に入ってまず最初に驚いたのはメインステージに組み立てられた壮麗なセット。『Fantasia』のモチーフでもある三角を組み合わせた古代遺跡のようなセットに緑が生い茂っていて、ライブが始まる前から一気にその世界に引き込まれました。 開演までの時間その精巧に造られたセットを双眼鏡で覗くだけで時間があっという間に過ぎていきました。 もう1つ驚かされたのは、ライブ終盤までセンステの照明として使われていたド

        • わたしは「○○出」の中丸担か

          KAT-TUNの中丸雄一くんのファンになって約半年。界隈にも少しずつ慣れてきて、毎日楽しく初めてのオタ活ライフをおくっています。 オタ活の一環でTwitterでパブサをしていると「〇〇出」、つまり何がきっかけでファンになったのかというのを明記している人を見かけることが多いので、わたしも2022年振り返りとして書いてみようと思います。 結論から先に言うと、わたしは「新聞記事出」の中丸担です。たぶん。 職業病なのか少しでも興味関心が湧いたものを調べるときは新聞や書籍、雑誌等

        【読書】逢坂冬馬著『同志少女よ、敵を撃て』