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【本】前原透監修、片岡徹也編集『戦略思想家事典』

【本】前原透監修、片岡徹也編集『戦略思想家事典』

前原透監修、片岡徹也編集『戦略思想家事典』の紹介です。

1 本書について前原透監修、片岡徹也編集『戦略思想家事典』(2003)芙蓉書房出版

監修:前原透(1925~2014)
鹿児島県出身、陸上自衛隊勤務、陸軍航空士官学校(58期)卒、陸上自衛隊指揮幕僚課程(5期)、幹部学校戦史教官、防衛研究所戦史部所員等を経て1978年退職(陸将補)。退官後も防衛庁教官、防衛研究所所員、調査員として戦史・軍

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【本】四手井剛正講述『戦争史概観』

【本】四手井剛正講述『戦争史概観』

四手井剛正講述『戦争史概観』の紹介です。

1 本書について四手井剛正講述『戦争史概観』(1943)岩波書店

四手井剛正:

京都府山科出身
京都一中
大阪陸軍地方幼年学校
中央幼年学校
1915.5 陸軍士官学校(27期)を卒業
1915.12 陸軍騎兵少尉に任官し騎兵第23連隊付
1922.11 陸軍大学校(34期)を優等で卒業
陸軍騎兵学校教官
ドイツ駐在
陸大教官兼参謀本部員、、このころ

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【本】加登川幸太郎著『陸軍の反省 上下』

【本】加登川幸太郎著『陸軍の反省 上下』

加登川幸太郎著『陸軍の反省 上下』についての紹介です。

1 本書について加登川幸太郎著『陸軍の反省 上下』(1996)建帛社

加登川幸太郎

加登川幸太郎:帝国陸軍軍人、戦史研究家

2 本書について 著者である加登川幸太郎の三十年に及ぶ軍事史、陸軍史の研究の総決算ともいえる著作である。明治までは誇るべき業績のあった帝国陸軍は大正・昭和になるにつれて脱線し始め、愚行を重ねて最終的に国家国軍を衰

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【本】村上啓作編述『戦争要論』

【本】村上啓作編述『戦争要論』

村上啓作編述『戦争要論』についての紹介です。

1 本書について村上啓作編述『戦争要論』(1925)陸軍大学校集会所

村上啓作について

2 目 次第一編 序論
第一章 本論の目的
第ニ章 人生に関する概念
 第一節 人類歴史の主宰者
 第ニ節 人生の理想及び道徳
 第三節 人類生活を支配する基本法則
 第四節 人類の国家生活

第ニ編 戦争に関する理論
第一章 戦争の起因
 第一節 生物学的起

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【本】山縣大樹著『帝国陸海軍の戦後史』

【本】山縣大樹著『帝国陸海軍の戦後史』

山縣大樹著『帝国陸海軍の戦後史 その解体・再編と旧軍エリート』の紹介です。

1 本書について山縣大樹著『帝国陸海軍の戦後史 その解体・再編と旧軍エリート』(2020)九州大学出版会

山縣大樹:1988年生まれ。九州大学大学院比較社会文化学府博士後期課程修了、博士(比較社会文化)、現在、独立行政法人国立公文書館非常勤務職員

主要業績等は以下を参照

本書に関する書評等については以下がある。

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【本】ピーター・パレット編『現代戦略思想の系譜』(1989)ダイヤモンド社

【本】ピーター・パレット編『現代戦略思想の系譜』(1989)ダイヤモンド社

1 本書についてピーター・パレット編、防衛大学校「戦争・戦略の変遷」研究会訳『現代戦略思想の系譜ーマキャヴェリから核時代まで』(1989)ダイヤモンド社

原本は、Peter Paret,Makers of Modern Strategy:from Machiavelli to the Nuclear Age

2 要 旨
「クラウゼヴィッツは、戦略を、戦争目的達成のため戦闘ないしは戦闘を仕掛ける

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