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採用の仕事に合わない!!

 自分は採用の仕事に合わないかもしれない、と最近思うようになってきた。その理由は「僕の意識が高すぎる」というものだ。社会には等身大のやりがいを感じながら人並みの人生を送ることこそが幸せだと信じる人たちがいる。彼らから見ると僕は「意識高い系」のようである。「成長意欲と学習意欲でやってきました!ヨロシク!」みたいに映るようだ。これがよくない。
 人並みの幸せ追求型人間にとって、僕は心地よい空間を破壊する超大型巨人みたいな存在のようだ。常に上昇志向、常に元気、常にハイテンション。そしてそれを強要するかのように頑張れ頑張れとモチベートしてくる。厄介この上ないヤベェやつ、と。ここに至って僕は思う。そんな人間は採用担当をやるべきではない。
 会社には意識高い系の社員はいる。「居る」し、「要る」。そういう人材は外から仕入れてきた情報を社内に展開し、新しい価値を創造することに長けているかもしれない。だがそれが会社の全てではない。任されたタスクをコツコツとこなしてもらう人や、伝統と秩序を重んじそれらを次の世代へ繋げていく人も必ず必要である。であればそのような人たちの力もちゃんと見抜き、モチベートさせられるような人間が採用をやらなければならない。
 ではそのような人にもきちんと相対することができるように自身をアップデートすればよいではないかと言われるかもしれない。意識が高いのだから、本でも読んでスキルアップしろよと。だが実はここに問題がある。

 それは「僕は意識の高い人間ではない」という点だ。

 馬力もなければできることも少なく友人も少ない。そして根暗。なんなら休みの日は9割方家でぐうたらしている。むしろどこに出しても恥ずかしくないくらいの意識低い系である。つまり僕は本来の姿が無視されて無意識的に相手から意識の高い人間と思われてしまっているのだ。恐ろしい状況である。
 その理由は分かっている。まず1点目、僕はインターンシップを自ら設計して制作することが好きだ。そのために常にインプットを欠かさない。さまざまなアンテナを立てて情報をキャッチし、深く考えてアウトプットする。これはあくまでもコンテンツ制作のためにやっているだけで、別に自己啓発したい訳でも何でもない。仕事のことを考えていたら自然とそうなっただけである。これが僕を意識高い系に見せかけさせている。
 もう一つよくない点がある。それがプレゼンテーションのスタイルだ。僕のプレゼンは「ドラマチックスタイル」とも呼べるものである。これは今僕が勝手に作った言葉だが、強弱と抑揚を多用しパッションで伝えていく形である。近いのはオリエンタルラジオのあっちゃんのような感じだ。
 たくさんインプットしてドラマチックに伝える。そう、こんな奴は一般的には意識が高いのである。本当によくない。そしてこの記事のように「仕事のためにやっていることが意識高いと思われて困っている。仕事のためにやっているだけなのにさ(悦)」みたいなことをナチュラルに言ってしまうもんだから更に誤解を加速させる。
 そうではなく、本当に意識が低いのである。学生の皆さん、僕の本来の姿をちゃんと見抜いてください。頼む!

 ということで、良くも悪くも無意識的に意識が高い奴と思われてしまうが故に、誰しもに寄り添える訳ではなく採用には向かないのだろうなというお話でした。

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