腸内細菌のエサが効率的に摂れる食材!?ヤーコン!!
今日は、フラクトオリゴ糖について少し突っ込んでいきたいと思います。
まず、オリゴ糖が一般的には三糖類以上のものを言われるものが多く、小腸で消化吸収されずに大腸まで届き、腸内細菌のエサになると昨日のコラムでお伝えしました。
具体的に言うと、フラクトオリゴ糖の構造そのものは、砂糖の主成分であるショ糖が核になっています。ショ糖はブドウ糖と果糖が1つずつ結合した二糖ですが、フラクトオリゴ糖はこのショ糖にもう一つ果糖が結合したものです。
フラクトオリゴ糖の由来は、果糖(フルクトース)が複数個結合したものですので、フラクトオリゴ糖と言われるようになったようです。
このショ糖に果糖が1つ結合したものをケストース、2つ結合したものはニストースと呼ばれます。これらがフラクトオリゴ糖の主要な成分ですが、天然には果糖がさらに多く結合したものの混合物で存在しています(食品でひく機能性成分の事典より)。
ここで、フラクトオリゴ糖が多く含まれる食品を見てみましょう。
ごぼう(3.6g/100g中)や玉ねぎ(2.8g/100g中)に多いのですが、ヤーコン(画像)というキク科スマランサス属の多年草の塊根にフラクトオリゴ糖は多く含有されており、梨のようなシャキッシャキッとした食感と甘味が特徴です。その含有量は総重量の10%くらいになると言われています。
フラクトオリゴ糖は、複数連結した果糖のおかげで消化されにくく、甘み分はショ糖に連結しているためと言えます。吸湿性や保湿性、熱や酸化に対する安定性も高く、ショ糖よりも着色しにくいため加工に適しているとも言えます。
どうやら、1日の摂取量が3g~8gが目安とされていて、私が10gくらいを摂取してお腹が緩くなったことを考えると、少し多めに摂取したためかとも思えます。
さきほど例にあげたヤーコンは、中華料理の炒め物に使われているイメージが私にはあります。確かに食感がよく、食べやすく、食も進む食材かと思います。フラクトオリゴ糖の摂取による腸内細菌のエサという観点から、ヤーコンを使った料理は、摂取分量も明確でいいのかもしれませんね。
腸内細菌のエサを効率的に与えたいときは、使ってみてください!