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0042 - 後悔はないけど反省はある

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友人に薦めてもらったり好きなラジオ番組で名前が挙がったりで、遅ればせながら『ブルーピリオド』を読んだ。

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既刊6巻のところ、まずはお試しな心持ちで3巻まで購入。空き時間に少しずつ、ゆっくり楽しもうと考えていたが、ページを開いたが最後、まぁ面白いこと面白いこと。全巻まとめて購入しなかった自分に憤りを感じ、翌日の朝イチで本屋に駆け込み残りも購入した。

内容は、単行本の帯にある『努力型リア充男子が絵を描く喜びにハマる!好きなことに没入する喜びと苦悩がここに!』の通り。この喜びと苦悩の描き方がとにかく素晴らしい。逐一素晴らしい。

主人公を含め、登場人物から繰り出されるセリフにグッとくる(Good & Cool)ものが多いのだが、個人的に特に刺さったのはコレ。

少し話がズレるが、今度とあるお寺で開催されるイベントに登壇することになった。住職さんが僕の経歴を面白がってくれ、仕事やプライベートの出来事にどう取り組んできたのか、どう乗り越えてきたのか、参加者に向けて語ってほしいとのこと。最初、住職さんが提案してくれた講話タイトルには『波乱』『失敗』『後悔』といった単語が並べられていたが、このうち少なくとも『失敗』と『後悔』は当てはまらないので外してくださいとお願いした。

理由は、まさに上にある主人公のセリフと同じ。反省することは山ほどあるけど『後悔』はしていない。自分の人生は良かれ悪かれ経験の積み重ねで成り立っていて今があるし、まだまだ続いていくものなので『失敗』とも思っていない。

後悔していない理由は単純。自分で決めて、とりあえず動いてみたから。

自分で責任を負って、ともあれ動いてみる。これだけで『やらずに後悔する』が無くなる。上手くいかないことや予想外の事故が起こっても、自分で決めて動いた結果なので『納得』できる。この納得感がとても重要。

大なり小なり『もっとこうすれば良かったな』という反省は次から次へと缶詰工場のように生まれるけど、兎にも角にも『失敗』とか『後悔』という言葉は当てはまらない。そんな僕の気持ちをスッキリと表してくれたのが、まさに主人公のセリフだ。

ブルーピリオドは、読んでいて久しぶりに感情がぐわんぐわんと大きく揺さぶられた作品。早く続きが読みたくてウズウズしている。

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