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【卒業生インタビュー】作品や記事をアウトプットすればするほど、名刺のいらない自分がいた

プロトアウト スタジオの1期生、クラウドファンディングで成功を収めた三木さんにプロトアウト スタジオを選んだ理由とスクール在学時にアウトプットにこだわった先に見えたもの、これからの活動についてお伺いしました。

◆三木さんProfile◆
お名前:三木啓司(みきひろし)さん
現在のお仕事:大手製薬会社の研究所からスピンアウトして新たに設立した医薬品研究受託会社で、事業推進部に所属。以前は、製薬会社で細胞培養や遺伝子組換え実験などを行う医薬品の研究業務に20年従事。

―三木さん本日はよろしくお願いいたします。

―よろしくお願いいたします。インタビューをされるのは初めてなので緊張しますね。

―あまり緊張なさらないでくださいね、三木さんはもともと医薬品の研究をされていたそうなんですがモノづくりの世界に興味を持ったきっかけはどういったものだったんですか?

―2年ほど前になりますが、スマートスピーカーのAlexaを購入したのがきっかけです。その当時はスキルが少なく、自分でAlexaスキルのハンズオンに参加してスキルを作ったのがきっかけでした。IoTの世界に興味を持ったのですが、IoTの世界は総合格闘技とIoTLTで発表されている方もいるぐらい技術やデバイスなどがあふれていてこの世界への入り方・訓練方法がわからない状態でした。

―Alexaのスキル開発が1つのきっかけだったわけですね、数あるスクールの中でもプロトアウト スタジオを選んだ理由はどこにあったんですか?

―IoTLTなどのコミュニティや技術系記事をQiitaでアウトプットする方々を見ていて、同じようにアウトプットできるようになりたいと思っていたんです。「プログラミングができるようになりたい」というより、いち早くプロダクトを作ってアウトプットすることに重点を置くという方針がマッチしているなと思い入学を決心しました。

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―アウトプットを大事にしたいと思われたのはなぜでしょう?

―Alexaスキルを作る過程で感じたことですが、今はプログラムをゼロベースで書かなくてもモノづくりに必要な骨格となるコードは公開されていますし、APIなどの技術を活用すれば比較的簡単にプロダクトが作れる時代になっています。どちらかというと「コンテンツの面白さ」が重要ですし、あくまでプログラミングは手段であって自分が考えた「コンテンツ」で勝負したいと思いました。今からエンジニアになろうとするというイメージではなく、今まで自分が培ってきた経験をプロダクトに活かしたいと思ったんです。

―これまでの三木さんの経験を大切にしながら、プロダクトを作っていけそうなイメージができたということですね。実際プロトアウト スタジオのカリキュラムはいかがでしたか? 


―スケジュールという意味合いでいうと、最初の三か月は土曜日に授業を受けて、日曜日に6時間、月曜日3時間という感じで学習を進めていました。未知の分野の学習だったので、かなりきっちりと時間を区切って学習していました。卒業制作に取り掛かった後半の3か月はメンターの存在にかなり助けられました。

毎週水曜日にメンタリングがあったのですが少しでも進捗を報告しなければとコツコツと進めていました、躓いているところはQiitaの限定共有記事などに残しておき、それをメンターに共有したりしていました。メンターは詳しいプログラミングを教えてくれるわけではなく、最終的なアウトプットをよくするために導いてくれる存在なのですが、躓いていたところから逆算して先を見据えたアドバイスをくれるんですよ。幅広い知識と技術力があるからこそのアドバイスだなと思いました。

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―学習意欲が高い!在学中にプロダクトをクラウドファンディングに出したと伺いましたがどういった経緯なのでしょうか?

―クラウドファンディングでプロジェクトを立ち上げたのは、プロダクトの反響を知る方法としてクラウドファンディングに出すカリキュラムがあったからです。プロジェクトは無事成功を収めて、自分が緊張感をもって作ったプロダクトをリターンとして返せたのがとてもよい経験になりました。お会いしたことない方から支援をいただいたり「ファンディングから着実な成果を届ける&サポートを約束してくださるところまで、お見事です。」とお褒めをいただいたり、「マニュアルを見ながら組み立て無事動作できました。作るのが楽しかったです。」と感想をいただいたりして。

個人的に一番感謝したのは、プロダクトを作るうえで技術を利用させていただいたニコニコ技術部のミクミンPさんにも支援していただいたことですね、IoTLT(LT=Lightning Talks)もそうですが、オープンマインドの方が多いのが技術を持っている人の特徴だと思います。

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―その他に在学中に印象に残っていることはありますか?

―アウトプットの部分でいうと、IoTLTへの参加が非常に印象に残っています。月に一度開催され、分科会等もありアウトプットの意欲が高まりました。IBMが主催する、Call for Code2019に参加したことも自分の中でアウトプットがしっかりできたことだと思いますね。Prevent the Outbreak of InfectionというプロジェクトでIBM Watson Studio Visual Recognition というAI画像解析を利用したシステムを作りました。自然災害発生後のバクテリアによる感染症を防ぐ目的で、顕微鏡で見たバクテリアの画像を Visual Recognitionに送ることでその種類を判別させて、クラウドに判定結果を入れ医療従事者間で 情報共有をするというコンセプトで作りました。このプロジェクトは応募作品5000のうち日本TOP3にはいりました。


それ以外にも、自分の周辺の医薬品研究者に対してIBM Watsonを利用してAI・ディープラーニングする方法をハンズオン形式で広める活動をしたりしましたね。Qiitaへの記事の投稿や、LTへの登壇、ハッカソンへの参加などアウトプットをし続けた結果ですが、この世界では名刺の肩書が大切なのではなく、自分が何を世に出したのかが大切なんだと感じるようになりました。

―学んで、すぐ世に出して、きちんとフィードバックをもらう。まさにプロトアウト スタジオが目指す世界観ですね!三木さんは今後どういったことに取り組まれるんですか?

―入学時目標にしていたQiitaへの記事投稿やLTに登壇することのハードルを超えられました。今後はAIについて学んでいきたいと考えています、医薬品研究の領域というニッチな部分ですが卒業制作のプロダクトである画像認識カメラLabCamの実用化に向けて全力投球したいです。

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―最後に受講を検討されている方に一言お願いいたします。

―プロトアウト スタジオは、自分の手でアイデアをカタチにし社会に出すまでを最速で実現するカリキュラムになっています。宿題の期限が短かくハードですが、毎週その宿題をしっかりやりきることで自分のの幅が広がっていく実感があります。


在学中いろいろな世界で活躍されている方に触れあったり、ハッカソンに参加したり、クラウドファンディングで製品を開発したり、いろいろなアイデアに基づくプロダクトや記事を 継続的にアウトプットしました。
その結果、異なる世界のプロフェッショナルとプロフェッショナルがアイデアを出すと全く新しいアイデアが生まれることや、アウトプットすればするほどビジネス名刺が必要のない自分がいることに気づきました。これは、私にとって全く予想していなかった新しく見えた世界です。新しい世界に触れることで新たな価値観に出会えることがあります。

―三木さんありがとございました!

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