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生産性を高めよと言うけれど

最近職場でもよく「生産性を高めよ〜」とか「生産性を高めるには〜」などと、呪文のように唱えられていますが、その“生産性を高めるにはどうしたらいいか”というのは、物申すだけの上の人達は、前線で働く我々下々のスタッフの逼迫具合がまるでわかっちゃいないのだなぁと常々感じています。

口であれしてこれして言うのは簡単ですが、まずもってやれるほどの人員がいないのよ、現場の声を聞いて!寧ろ現場を手伝っておくれ!と思う次第。

日々新刊出しと補充出しに追われ、担当の棚さえ満足に展開できない現実。平積みをこんな感じに変えたい、仕掛けたいというプランはあってもなかなか実行に移す時間が取れず…。
とりあえず物だけ頼み、来た頃には忙しさに忙殺され出すだけで手一杯。棚に手を加えられない悔しさよ。

いつからでしょう…棚にかける時間を持てなくなったのは。
そういえば、生産性を高めるトレーニング?で1スパンの品出しにかける時間は何秒とか計測されたなぁ。

品出しにかかる時間は多少減った気はしますが、かと言って自分の棚をじっくり触れる時間は増えたわけではないのです。


そもそも生産性を高める方向性が間違っているのではないか?
本が売れないからと、他の事業を始めそれで利益を得ようという考え方。もはや近年はあるあると化しています。
本が売れない、じゃあその本を売るための工夫をしようではないの?と思う僕はおかしいのでしょうか?

書店に来て、「ここ、何屋さん?」と言われることほど切ないことはないです。

自身を持って、ここは書店です!本を売ってます!と言えなくなっている現実。。。



ベテランスタッフとなりつつある、僕から後輩スタッフに仕事のコツをアドバイスしたとすると『何事にも常にアンテナを張ろう』か『自分のお店(または仕事)のことを積極的に知ろう』かと。

前者はアンテナを張ってさえいれば、書店や書籍に関する情報も入って来やすいし(〇〇賞受賞など)、情報以外にも一緒に働いているスタッフは今どんな状況•状態なんだろうと把握したり、気配りすることもできる。

後者は自分が会社からお金を頂いて、働かせてもらっているという意識を高めると共に、自分の仕事を知ることによってものを覚え、必然的に自分が職場で働きやすくなっていくということ。強いては神対応の接客にも繋がっていく。

どちらもプラスにしかならないことだなぁと思われる。あとは常に考えて行動するってことですかね。



たまには真面目くさったことを書きたくなる。
さてさて、今日もお仕事です。



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