ひろし

三男子の父です。

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次男から「へんてこな話をしてくれ」と寝るときに言われたんで作った話(5)

公園からの帰り道、はるとくんはみんなが何かを飲んでいる店を通りました。 よく見ると、みんなへんてこなものを飲んでいます。だって、こげ茶色で変な匂いがするんです。いつもはるとくんが飲んでいるお茶やときどき飲むジュースとも全然違うんです。 (これはへんてこだ。みんなへんてこなものを飲んでいる) はるとくんは近くにいたおばさんに話しかけました 「おばさん、へんてこなもの飲んでるね」 話しかけられた"おばさん"はびっくりしました。なにしろ、知らない子どもからいきなり話しかけ

    • 次男から「へんてこな話をしてくれ」と寝るときに言われたんで作った話(4)

      はるとくんが公園に行ったら、へんてこな木を発見しました。 だってその木の葉っぱはツンツンしていて、枝がぐにゃぐにゃです。まっすぐじゃないんです。ツンツンのぐにゃぐにゃです。 (これはへんてこだ。へんてこ木だ) 思わずはるとくんは木に話しかけました。 「ねえ、きみ、へんてこだねえ」 もちろん、木は答えません。だって木なんですもん。人間の言葉はわかりません。 そうしたら、隣に座っていたおじいさんが答えてくれました。 「ぼうや、これは松って言うんだ。確かに松の木はこの

      • 次男から「へんてこな話をしてくれ」と寝るときに言われたんで作った話(3)

        次の日には、へんてこな格好をしている人を見つけました。 だって、今日は暑いのに帽子をかぶっているし、なんだかボタンがいっぱいついているし、おまけになんと棒まで持っているんです。これはへんてこです。へんてこな格好です。 だから、はるとくんはその人に聞きました。 「ねえ、その格好へんてこだねえ」 その人はちょっとびっくりしたようでしたが、はるとくんに優しく答えてくれました。 「ぼうや、これは警察の制服なんだよ。警察は全員この格好をしているんだ。だから、みんなが『この格好

        • 次男から「へんてこな話をしてくれ」と寝るときに言われたんで作った話(2)

          はるとくんは幼稚園から帰るときに気が付きました。道の端っこに穴が開いているのです。しかもその穴はずっと続いているのです。 (これはへんてこだ。道に穴が開いているぞ) 帰って早速お兄ちゃんのわたるくんに言いました。すると、かしこいわたるにいちゃんはいつもの早口で答えてくれました。 「それはさー、はると、排水溝(はいすいこう)って言うんだよ。雨が降ったらその穴に雨がいくんだよ。もしその穴がなかったら、雨が降ったとき、道が水浸しになっちゃうだろ」 なるほどなあ、わたるはなん

        次男から「へんてこな話をしてくれ」と寝るときに言われたんで作った話(5)

        • 次男から「へんてこな話をしてくれ」と寝るときに言われたんで作った話(4)

        • 次男から「へんてこな話をしてくれ」と寝るときに言われたんで作った話(3)

        • 次男から「へんてこな話をしてくれ」と寝るときに言われたんで作った話(2)

          次男から「へんてこな話をしてくれ」と寝るときに言われたんで作った話

          ある日はるとくんはへんてこなことに気が付きました。 道を歩いている人が、角を曲がったら消えてしまうのです。 (あれ、これはへんてこだぞ。さっきまで見えていたのにあそこから消えちゃう) でも、通りを歩いている人が曲がったら消えてしまうのは当たり前です。だって、はるとくんと行く方向が違うんですから。

          次男から「へんてこな話をしてくれ」と寝るときに言われたんで作った話