次男から「へんてこな話をしてくれ」と寝るときに言われたんで作った話(2)

はるとくんは幼稚園から帰るときに気が付きました。道の端っこに穴が開いているのです。しかもその穴はずっと続いているのです。

(これはへんてこだ。道に穴が開いているぞ)

帰って早速お兄ちゃんのわたるくんに言いました。すると、かしこいわたるにいちゃんはいつもの早口で答えてくれました。

「それはさー、はると、排水溝(はいすいこう)って言うんだよ。雨が降ったらその穴に雨がいくんだよ。もしその穴がなかったら、雨が降ったとき、道が水浸しになっちゃうだろ」

なるほどなあ、わたるはなんでも知ってるなあ、とはるとくんは思いました。