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評価制度は納得感を追求すべき#4-3

この記事は以下の「エンジニアのベストな評価制度とは?」の詳細版です。

エンジニアの評価はとても難しそうです。
では何を軸にどのように考えていけばいいのでしょうか。

高木 エンジニアの評価が難しいのはわかりましたが、具体的にどうすればいいのでしょうか。
評価はどうあるべきなのか、森さんのお考えはありますか?

森 評価がなぜあるか、どうして評価が必要かという原点に立ち返ると、評価は本人が納得感を感じられるかどうかが一番重要ではないかと思います。納得感さえ感じられれば、既存の評価体系そのものが形式として重要でなくなるのではないでしょうか。

白潟総合研究所というコンサルティングファームの記事をよく読んでいますが、そこでは評価制度はモチベーションを上げるものではないと書かれています。納得感を持てない人にとって、評価制度はモチベーションを下げるものにしかなっていないのかもしれません。
組織として報酬と評価を切り離せない固定観念があるように感じますが、報酬は適切な状態であればいいと考えています。つまり、同業他社と比べて適切で、転職しても年収が上がらないと思える状態であれば、モチベーションが下がることはないのではないかと考えています。

高木 評価制度がモチベーションを上げるものではない、という話は私もいくつかの本を読んで理解しています。外的要因、例えば給与や福利厚生などは、従業員を満足させるものではなく、不満を抑制するものであるとの見方もあるからです。ですから、納得感が非常に重要だと言われていますね。

ただ、エンジニアにおいて問題だったのは、これまでの数年間にITエンジニアバブルが起き、転職をすれば年収が大きく上がる、という状況がありました。これがエンジニアの給与の期待を大きくしてしまった面があるかもしれません。エンジニアの給与が上がっていくことは良いことですが、業界全体で市場の状況を反映した適切な給与設定が大事ではないでしょうか。

そして、最近はOpen Salaryのように、企業がどれだけの給与を提示しているかがわかるサイトがありますし、人材紹介会社もその情報を持っています。このような情報を元に、自社のエンジニアに対する給与が適切かどうか定期的に確認することも大事だと思います。

何か評価について、他に感じることや思っていることはありますか?

森 評価と直接の関係はありませんが、私が感じていることとして、上司ガチャというのが存在していると思います。以前尊敬していた上司が言っていたのですが、上司の仕事は部下の給料を上げることだという考えがありました。上司は部下がどうパフォームすれば良いのか、また、上の人たちからどう評価してもらえるかをサポートするのが仕事であると私も感じています。

実際、過去の経験から上司ガチャと言わざるを得ない状況も見てきましたし、同僚も不満を抱えていました。
私たちができることとしては、上司を選べる状況を作ることが大切だと思います。評価を受ける側が受動的にならざるを得ない印象もありますが、私自身がエンジニアとして10年以上働いてきて感じるのは、自分をいかに活かすか、そして自分一人だけではなく、周囲の支援を得て、パフォームできる環境を作ることが非常に重要であるということです。
したがって、上司を選べるなど、評価をどう受けるかを自分でコントロールできる環境が必要だと感じています。

高木 そういう考えもあるかもしれませんね。

次回に続きます↓

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