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屋敷牢

夜の空に瞬いた
私は無音の蛍
短い命の果てに
どこへ行く?
求められるままに

償いと後悔が
この胸を埋め尽くす
縛られる息苦しさに
悲鳴をあげる資格もない

縁側の隣に立つ
まやかしの像は
私への当てつけのように
両手を広げて、
想いも努力も嘘なんだって
笑われている気がするの


畳の湿った匂い
夏の陽炎、揺らめく
陽射しを受けて
私はそこにいる

短い命を精一杯
散らしたい、弾けたい
空回りする気持ちばかりが
身体中に貼り付いている

屋敷牢
監視を潜り抜けた
その向こうには何がある?
出口のない迷路をさまよう
勇気もなくて

蜃気楼みたいに揺れる
まやかしが指差すのは
行き止まりの通路
あなたの居場所だと
微笑んでいるの

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