支離滅裂

好きな言葉は「忙中有閑」です。 本当です。

支離滅裂

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  • 道徳

    絶対に、成功させようねー

  • 小学生観察日記

    クラスに1人は年中半袖短パンの子がいるの、何でですかね

最近の記事

心の中のギャル

皆さん。心の中のこの世界に、新しいお友達が一人増えます。 えー。支離滅裂と先生だけじゃ、ダメなの? 良い質問だね。 最近、先生と支離滅裂さんだけでは治安を保つことが難しくなってきたんです。だからこの世界に、ギャルを呼びます。 ギャルって言われても。どんな子なの? 支離滅裂さんと先生の生き方をもっと簡単にしてくれるような子だよ。 紹介しますね。今日からここの住人になる、ギャルです。 よろちゃんぐ^_ー✩ 私の名前は、支離滅裂です。よろしくお願いします。 あなたの名前

    • 「死にたい」の因数分解

      よく、死にたいと思うことがある。 普通に生活している中でふと「死にたい」というワードがよく頭の中に浮かぶ。 本気で死ぬ勇気は当然ない。 それでも「死にたい」と思う矛盾に悩まされ、死ぬ勇気もない自分のダサさに落ち込むという負のループからここ数年ずっと抜け出せないでいる。 これは私が何か病気を抱えていて頭がいかれてしまっているのか、それとも私に耐性がないだけで周りの人は「死にたい」気持ちを抱えながらも文句を言わず頑張って生きているのか、それがずっと疑問で何人かの友人に相談し

      • 寿命、残り359日❕

        8月11日日曜の22時過ぎ、友人Mと海沿いの公園のベンチに座り、真っ黒な海を見ながら今後の人生について語った。 私「この大学生活で、だいぶいろんなことがあったじゃん。」 M『うん』 私「1年後の私達、どうなってると思う?」 M『え~? 死んでんじゃん??』 私が期待していたのは、「来年就職して社会人になっても遊ぼうね」とか、「〇〇と私、わんちゃん結婚してんじゃね?」とか、「意外とフリーターで自由な生活してる説ある」とか、そういう夢のある話だった。 まさかの、「死んでんじ

        • 【小学生観察日記】勝手にシンドバッド

          「今何時?!」 「そうね、だいたいね・・・」 「今何時?!」 「ちょっと待ってて」 「今何時?!」 「まだ早い。」 学童では18時以降から延長保育として追加料金が発生し、まだお迎えが来ていない子は名簿にチェックをした後、飴やチョコレートを一つもらえる決まりになっている。 そのため、18時前になると子どもたちはそわそわしだし、現在の時間を聞いてくる。 時計は教室の前と後ろの壁に一つずつ掛けてあるが、小学1・2年生にはまだきちんと時計が読めない子が多いのだ。 18時になり、お

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        記事

          中学生観察日記:給食の放送

          「私、放送係で~。給食とか掃除の時間に、毎回音楽を流すんですよ~。」 塾の中2が、学校での係を教えてくれた。 じゃあ生徒からリクエスト曲を集めるの?と聞いたら、 「いや違うんですよ~。うちの学校は先生がよく機嫌悪くなるんで、事前に先生たちの好きな曲をリサーチしておいて、『〇〇先生今日機嫌悪いよ~』とかを聴いたらその先生の好きな曲を流して機嫌とってます。」 と言われた。 最近の子どもたちは賢い。 私たちが想像しているよりも、子どもは大人のことをよく見ているのだ。 放送係が

          中学生観察日記:給食の放送

          【小学生観察日記】忘れらんねえよ

          「ギリ ギリ ギリハッピー(^_-)-☆」 最近、小学生が盆踊りのような動きをしながらこのフレーズを永遠と歌っている。 それか、唇を巻き込んだ後破裂させるように勢いよく 「ブリンバンバン ブリンバンバン ブリンバンバンボンッ」 と、よだれを垂らしながらずっとこのサビだけを歌っている。 彼らはおそらくTikTokに取りつかれているようだ。TikTokの短い動画の中で流れるこのフレーズの部分しかしらないのだろう。 私は音楽が好きなので、もし小学生が歌っていたら個人的に激アツ

          【小学生観察日記】忘れらんねえよ

          【小学生観察日記】好きな子

          「好きな子とかいないの?」 小学3年生の女の子と話している時に、何となく聞いてみた。 「えー。いるよ。」 まじか。 「クラスの子?」 「うん」 「どんな子なの?」 「・・・女の子。席が隣なの。」 「どこが好きなの?」 「うーん。すごくかわいいんだよ。」 とてもいい。好きな理由が「すごくかわいい」。これ以上の回答はない。 私も、人生で3回ほど女の子を好きになったことがある。 「人生で一度だけ」と言いたいが、ちょろい私は簡単に人を好きになってしまうので、母数

          【小学生観察日記】好きな子

          【小学生観察日記】たかがのり弁、されどのり弁

          夏休み中の学童は、朝7時から開所する。 今日は早番のため6時45分頃に出勤し、鍵を開けたりクーラーをつけたりと開所の準備をして、7時には子どもを受け入れられる体制を整えた。 7時5分。1年生のKくんはいつも一番乗りだ。 教室の主の先生(I先生とする。)が受け入れ対応をし、Kくんのお母さんを教室の外で、「いってらっしゃ~い!」と明るく送り出す。 教室に戻って来たI先生は、Kくんに「今日のお弁当の中身はなあに?」と聞いた。 「のり弁ってママが言ってた。」 「え~~! 

          【小学生観察日記】たかがのり弁、されどのり弁

          【小学生観察日記】こんにちは右半身

          左利きかどうか。 学童や塾のアルバイトで子どもに会う度にチェックしてしまうポイント第1位である。 私が左利きだからだ。 今までの経験上、左利きの子はだいたい30人のクラスにつき2~3人程度の割合で存在する。 鉛筆を持つ手やご飯を食べる時の箸の手が左だと、仲間意識を感じて嬉しくなる。 それは子ども側もそうらしく、私が左手で作業をしていると子ども側から「先生左利きなんですか?」と声をかけられ、それがきっかけとなって心を開いてくれる瞬間がある。 こういう時の「左利きなん

          【小学生観察日記】こんにちは右半身

          【小学生観察日記】将来の夢

          「皆は将来、何になりたい?」 学童の先生が1、2年生に質問した。 女の子が手を挙げる。 「ケーキ屋さんになりたいです!」 かわいい。 ケーキ屋さんとかパン屋さんは、何となく小学生の女の子感があってかわいい。 何が可愛いって、「さん」付けしているのが可愛い。 私は小学校教員になりたい。 彼女みたいに可愛く言うなら、教員は小学生に授業をするのが主な仕事だから「授業屋さん」だろうか。 トラファルガー・ローみたいだ。 次に、男の子が手を挙げた。 じゃあ〇〇くんどうぞ。

          【小学生観察日記】将来の夢

          【小学生観察日記】命

          騒がしい教室の隅で、うつむきながらポツンと一人小さく座っている1年生の男の子。 どうしたの?と声をかける。 彼は口をムッととがらせ、眉を八の字にし、潤んだ瞳で私を見上げた。 ひよこみたいにツンと尖った小さな唇を開く。 「命が、痛い。」 命? え、命? 思わず二回聞き返してしまった。 彼は真剣な表情で、足元を見つめながらこくんと頷いた。 あまりにも真剣だったのでこちらも真剣な対応をしなくてはいけないと思い、(命…とはなんだろう…)と心の中で必死に考えた。 い

          【小学生観察日記】命

          【小学生観察日記】踊り場からの回答

          「好きな食べ物は何ですか。」 小学生に出会った時、自己紹介で聞かれる質問No.1である。 去年小学校で実習をした時に、担当した小学6年生の教室で一番に聞かれたのがこれだった。 その後も1階の職員室から3階の6年教室に行くまでの道で、知らない下級生たちに通りすがりに何度も質問された。 「好きな食べ物は何ですかーーー!!」と名前すら知らない3年生男子に2階の廊下から叫ばれ、踊り場から見下ろして答えたことだってある。 学童のアルバイトを始めた時は、自己紹介後質問タイムが設

          【小学生観察日記】踊り場からの回答

          【小学生観察日記】あえて抵抗しない

          「あれ、山田(仮)先生かと思ったら、花子(仮)先生か~!」 別人格が誕生した瞬間である。 小学2年生だから私の苗字と下の名前を一致させて覚えられていないだけとか、そういう安直な考えに甘んじるのはよくない。 彼女が、私自身もまだ気づけていない私の別人格を見つけた可能性がある。 子どもだからこそ気づける何かを信じてあげられる教員になりたい。 それからというものの、私は常に今の自分が「山田」なのか、「花子」なのかを気にして過ごすようになった。 淡々とおやつを準備し、子ど

          【小学生観察日記】あえて抵抗しない

          ディーラー観察日記:軽自動でGo my way

          父と二人で中古車を見に行った。 ローンの審査が通るか待っている間、人付き合いの下手な父と私はひたすら無言で虚空を見つめていた。 机を挟んで向かい側に座っているディーラーさんが、気を利かせて会話を広げようとする。 「いやーでも、あれですね。教員を目指されているんですよね?」 はい。 「あの車で学校に通勤してたら、絶対に目立ちますよね~!」 はい…。 「僕は高校生の時、結構なヤンチャで。」 そうですか。 「軽自動車で通勤している先生の車に、ちょっといたずらしちゃ

          ディーラー観察日記:軽自動でGo my way

          【小学生観察日記】壊れかけのRadio

          「壊れてもバラバラにはならないけど、痛いものってなーんだ。」 先生が手にしているのは、「1・2年生のなぞなぞ」という本。 夏休み中の学童では、朝から空き教室に集められた小学生が必死に手を挙げてなぞなぞの答えを発表しようとしている。 「おもちゃ!」「積み木!」「たまねぎ!」 「ちょっと皆、なぞなぞだよ? もっとよく考えてごらん」 「壊れる」から連想されたものをそのまま口から出している何の捻りもない回答に、先生方は皆苦笑していた。 「たまねぎ!」に関しては、全くもって

          【小学生観察日記】壊れかけのRadio

          幽霊観察日記:ghost

          死んだら、どうなるのか。 いくら考えても答えの出ない疑問である。 そういう話を永遠と考えるのが好きだ。 1年前の冬、祖母が死んだ。 身内が亡くなることは私にとって初めてで、人が死んでいくところを看取るのも、お通夜もお葬式も、全てに現実味がなかった。 お通夜までの数日間、祖母は畳の上で眠るように死んでいた。 死んでいるにしては表情が柔らかく、眠っているにしては体が真っ直ぐと硬直していた。 額に触れるとひんやりと冷たくて、79歳なのに私よりもきめ細やかで綺麗な肌だっ

          幽霊観察日記:ghost