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ひとりごと。


最近、時間が大切だということを再認識する出来事が起こった。

それは、大学の一コマを担当していた先生の死である。

親しい間柄ではなかった。大学の各15回ある前期の授業を担当していた方で、
週一で対面するのみだった。

体調が悪いのはとても分かった。歩くのもやっとで杖をついていたし、顔が青白かった。
大学から駅までは15分ほどだが帰り際の先生がその道中で腰をおろして休んでいた.それでも片道2時間かけて大学に来て教壇に立っていた。

9月から始まる後期も先生の担当授業があった。しかし3週連続休校になった。まさか、、。とは思ったが考えないことにしていた。

そして、半年以上たったある時に
「◯◯先生知ってます?今年の春に亡くなったらしいですよ」
と不意打ち的に耳にした。

なんとなく分かっていたのに間接的にしても目の当たりにするとショックだった。

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その先生は毎回、授業の冒頭に授業には
直接関係ない「アドバイス」をくれた。

何かやってみる。外に出てみる。発見があるということ。好きな服装をしてみる。どこかに出かける。資格をとる。などなど。

その先生はオーストラリアをバスで一周するのが未遂と話していた。

生い立ちも聞いていて、色々人生経験された人だと思った。

柔道かな?スポーツをやっていてオリンピックも目指せるくらいの選手だったらしいが、怪我で断念。その後の大学生活4年間は劇に熱中し、悪役のオーディションを受けたが落ち、結果的に大学教員になったらしい。

体は確実に弱っていたが豊かな人、という
印象だった。

どんなに良い徳を積もうが、悪行をしようが
貧乏だろうが、金持ちだろうが
人はみんな死ぬ。

必ず死ぬ。

星野源もエッセイに書いていたが、
死はギフトであり、死を隣に感じることで
人は生き生きとする。
と本当に思う。


だからこそ、時間を大切にしようと思った。
最近はタスク管理、睡眠時間などサイクルを回すことに敏感になった。インスタも見る時間が確実に減った。

自分のために有用に時間を使えているだろうか。

父も言っていた。

人はどんな人も1日24時間だ、と。  

金とは別に、唯一フェアに勝負できるジャンルかもしれない。

金がないからバイトに時間を溶かす、、
ということにもなりたくない。

バランスは難しい。でも大学生活の折り返しを過ぎている今だからこそ、気づいてよかった。

でも、気張らずにがんばりすぎない。

あー、難しい。。

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