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【リサーチ】メタバース、ChatGPT、NFT……Z世代の新興テクノロジーへの関心度は?

かつては新しいテクノロジーやサービスだったインターネットやSNSもすっかり私たちの生活にとって当たり前の存在となり、その先をゆく新しいテクノロジーがたくさん登場しています。その中でも「メタバース」

「ChatGPT」「NFT」の3つは、ニュースなどのメディアで話題にのぼることが多く、名前だけでも聞いたことがあるのではないでしょうか。未来のテクノロジーとして注目を集めるこの3つを中心に、Z世代は新興テクノロジーについてどれくらい認識しているのでしょうか?アンケートを行いました。

<調査対象>
15~34歳の男女484人
<調査実施期間>
2023年04月26日~28日
<調査方法>
インターネット調査


高いメタバースの認知度


Q1 メタバース(アバターでコミュニケーション)やバーチャル空間についてどれくらい知っていますか?

「聞いたことがなく、体験したこともない」=全く知らない層、と「聞いたことがあるが、体験したことはない」「一度だけ体験したことがある」「複数回体験したことがある」=少なくとも知っている層、に大きく二分すると、全体的に全く知らない層は少数派となりました。女性30~34歳では43.2%とやや多めですが、過半数は少なくとも聞いたことはあるようです。

体験したことがある割合を男女で比較すると、男性のほうが多い結果となりました。また、男女ともZ世代に当たる20~24歳の40%以上が一度は体験したことがあることも判明。Z世代にとってメタバースは比較的身近なものになってきているのかもしれません。

では、メタバースやバーチャル空間と関係のあるゲームやサービスは、Z世代にはどれくらい浸透しているのでしょうか?

Q2 以下のうち体験したことのあるものをすべて選んでください。

圧倒的に回答が集中したのは「あつまれ どうぶつの森」と「ポケモンGO」。どちらもメタバースやバーチャル空間に関心がない人にも知名度の高いゲームです。「メタバース」や「バーチャル空間」という意識を持って遊んでなくても、自然に触れて慣れていった人も多いことでしょう。

また、オンラインのバトルゲームのひとつで、自分だけの島を作ったりコスチュームに課金などをする楽しみ方もできる「フォートナイト」と、建物を建てたり冒険したりなど遊び方の自由度が高いゲーム「マインクラフト」の2つは、男女とも特に15~19歳に人気があるようです。

一方、バーチャル空間というとVRゴーグルを連想する人も多いかもしれませんが、「VRゴーグルを使ったゲーム」「VRゴーグルを使ったイベント参加」の経験については、やはり男女とも15~19歳に多いという結果になりました。そのことから、若い世代を中心にメタバースやバーチャル空間が浸透していると考えられます。

では次に、今後の社会に多大な影響をあたえるのではないかと今ニュースなどで話題になっているChatGPTはどのくらい浸透しているのでしょうか。

ChatGPT、実際に使ったことがある割合は?

Q3 ChatGPTについてどれくらい知っていますか?

「聞いたことがなく、使用したこともない」は女性の割合が高いものの、過半数は少なくとも聞いたことはあるようです。逆に男性には認知度が高く「聞いたことがなく、使用したこともない」は少数派でした。全体的に回答が多かったのは「聞いたことがあるが、使用したことはない」。しかしそれも男女20~24歳の回答率は低めで、代わりにこの世代は一度以上[堀4] 使ったことがある割合が他の世代よりも高くなっています。メタバースに続き、Z世代はChatGPTも積極的に試していることがわかります。

Q4 ChatGPTを何に活用したいですか?もしくは現在活用していますか?

多くの人が仕事や勉強への使用を検討しているようです。「使用してみたいと思わない/特にない」の回答は全体的に少なめでしたが、男女とも30~34歳はその回答が最も多い模様。ニュースなどで報道されているように、ChatGPT の登場・普及によって今後仕事や勉強のやり方が本当に大きく変容する可能性があり、こういった世代間の受容度の差が世代間ギャップを加速させるかもしれません。

NFTの普及はまだ先か

Q5 NFTについてどれくらい知っていますか?

代替不可能なデジタルデータとしてアートやクリエイティブ業界などで注目を集めているNFT。女性全世代と男性15~19歳で最も多かったのが「聞いたことがない」、男性でも15~19歳以外の世代で「聞いたことはあるがよくわからない」が最も多い回答でした。NFTは全体的にまだなじみがないテクノロジーのようです。しかし、これまで見てきた結果と同様、受容度が高いのが男女20~24歳の世代。「出品・購入共にしたことがある」「出品だけしたことがある」を合計すると、20~24歳の世代の男性は24.7%、女性の22.1%という高い結果となりました。これはどの世代よりも高い数字です。20~24歳、つまりZ世代はまだ世の中に浸透していないテクノロジーでも積極的に試す意欲が高いと考えることもできるでしょう。

最後に、これら新興テクノロジーと今後どのように関わっていきたいかを聞きました。

Q6 新興テクノロジーが登場した際のあなたの姿勢を教えてください。

回答はばらつきましたが、女性で比較的多かったのが「一般的になるまでは見守る」と「わからない」。とりあえず様子を見る、という方が多数派のようです。男性はこの2つ以外に、「新しいものが出たらすぐに試す」「話題になったらとりあえず試す」も一定数の回答がありました。新しいテクノロジーにどん欲な姿勢は、女性よりも男性のほうが強いのかもしれません。ただ、今までの回答で、各種新興テクノロジーへの関心の高さが目立った20~24歳の女性の回答の第2位は「新しいものが出たらすぐに試す」。やはり、他の世代よりも積極的な姿勢です。

Z世代の新興テクノロジーとのかかわり方


・男女とも特に20~24歳が、新興テクノロジーへの興味関心が高い
・VRゴーグルを使うサービス・ゲームは15~19歳に人気が高い
・15~19歳、20~24歳は新興テクノロジーに興味を持つだけではなく、実際に体験したことがある人も他の世代より多いので、それらに関連する新たなサービスやゲームを受け入れてくれる可能性大

メタバースもChatGPTもNFTも、今は新しいテクノロジーととらえられていますが、未来を担う若い世代にとっては当たり前の存在になっていくかもしれません。そういったものとのかかわり方は、Z世代の中でもまだわからないという人も多い反面、興味を持って積極的に体験している人も少なくないので、今後さらに普及していくのではないでしょうか。関連するサービスを提案できるよう、企業側も柔軟な考え方を持って学び続けていくことが重要でしょう。


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