【リサーチ】海外旅行にはもう行った?これから行く? 2023年Z世代の海外旅行事情
新型コロナウイルスが5類に移行後、お出かけ需要は加速して街中でも海外からの旅行者の姿を見ることが増えたと感じている人も多いのではないでしょうか。夏休みや連休を使って久しぶりに海外旅行に行ったという人もいるかもしれません。そこで、海外旅行についてZ世代にアンケートを実施!どのような傾向が見えてくるのでしょうか。
Q1 直近1年以内に海外旅行に行きましたか?または行く予定がありますか?(単一回答)
全体でも世代別でも「行っていないし、行く予定もない」がダントツの1位になりました。お出かけ需要が高まったとはいえ、久しぶりに友達と外出を楽しむとなると、海外よりもまずは国内と考える人が多いのかもしれません。
一方、2位以降を見てみると、すでに行った人も行っていない人も「これから(も)行く予定がある」という回答率が高いので、ニーズの高まりは感じられます。なお、男女ともに20~24歳は「行く予定がある」の割合が最も多い層となりました。
Q2 直近1年以内に行った、または行く予定の旅行の目的は何ですか?1~3位のランキングでお答えください。(上位回答1位を3pt、2位を2pt、3位を1ptとして集計)
こちらも男女世代間で大きな違いはなく、観光とグルメは鉄板の楽しみとなっています。その他の項目に関しても、トレンドや傾向というよりも個々人によるところが大きいといえるでしょう。
Q3 直近1年以内の旅行で、何に一番お金をかけましたか?または、かける予定ですか?(単一回答)
やはり強いのは「グルメ」。Z世代に当たる男性15~20歳と女性20歳~24歳の2位には「体験(イベント参加・アクティビティなど)」、女性15~20歳、男性20~25歳の2位には「購入品」がランクインしています。モノ、コト、どちらへの関心も高いことがわかります。また、男女とも30~34歳の1位は「宿泊先」となりました。20代のころよりも使えるお金の余裕が出てきて、リッチなところを選ぶ傾向があるのかもしれません。
旅の情報収集もSNSがマスト
Q4 旅行の情報収集に使うツールは以下のうちどれですか?(複数回答)
「特にない」を除き、総合の第1位は「旅行情報サイト」となりましたが、Z世代に絞ると状況は異なり、InstagramやYouTubeが活用されていることがわかります。その傾向は特にZ世代の女性に顕著で、Z世代女性1位のInstagram は15~19歳で40.1%、20~24歳で33.3%にも達しています。2位はTikTokが台頭。かつて海外旅行の情報収集には欠かせなかった紙のガイドブックは、Z世代女性ではなんと最下位。海外旅行も国内旅行や普段のおでかけと同じようにSNSで情報収集していることがわかります。
Q5 旅行の思い出の残し方を教えてください。(複数回答)
こちらは男女世代で差が大きく出ました。男性はどの世代も「自分だけで保管」が1位となっていますが、それをZ世代(男性)に絞ると15~19歳も20~24歳も2位には「インスタのストーリーにあげる(全体公開)」がランクインしています。「インスタのストーリーにあげる(全体公開)」はZ世代女性にとっても多数派で、15~19歳では43.2%(1位)、20~24歳では37.5%(2位)となっています。男性30~34歳ではわずか2.0%、女性30~34歳でも8.6%なのに対して、大きな差があることが判明しました。なお、Z世代女性では「LINEでアルバムにして友達とシェアする」も高い回答率となりました。
Z世代の特に女性にとっては、情報収集のツールとしても思い出を残すツールとしてもInstagramが欠かせないツールになっているようです。
リサーチ結果のポイント
Z世代の海外旅行事情について、以下にポイントをまとめました。
海外旅行の醍醐味のひとつは日本を離れて言葉も通じず文化も異なる非日常体験を味わえることですが、Z世代はSNSを普段通りの使い方で海外旅行にも活用していることがわかります。一方、味や匂いはスマートフォンの画面越しでは伝わらず、現地に行かないと味わえないもの。旅の目的やお金の使い道の上位にグルメがランクインしているのは、そうした背景を踏まえた「実際に行って食べたい」という思いの表れではないでしょうか。
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