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質と量 どっち? 会社員として理想的な人とは

質を上げるべきか?
量を上げるべきか?

多くの会社で、この論議は語り尽くされていることでしょう。どっちも大事なことは重々承知の上で、優先順位はどちらが先なんでしょうか?

これは、その人の個性により、得意・不得意を見定める必要こそが最重要だと考えています。上司が部下を適切に効率的に導くための最重要ポイントです。


さて、私は”質”派 でした。考えもなく、意味もわからず動くことができないタイプなので。だから、質を上げる事に大賛成です。理由は量には限界があるけど、質には上限がないから。

営業を例にとると、
面会回数(量)×面会内容(質)=営業成績 と言う方程式がある。面会内容(質)が低い人は、回数で稼げと営業所長に檄を飛ばされていることでしょう。

1日には時間と言う制限があるので、仮に最大面会できて、30人までとした時、それ以上にする事は物理的にできないと仮定する。そうなると、面会内容(質)が1の人は30人面会して、営業成績は、1 × 30人で上限は30である。

一方、面会内容(質)が2の人は15人面会してして2 × 15人=30で同じ成績を出すことができる。頑張って1日上限数の30人まで頑張れば2 × 30人=60の成績を出すことができる。

当然、面会内容(質)が10まで上昇させれば3人の面会で標準的な10×3人=30の成績を出すことができ、頑張って1日上限数の30人まで頑張れば、質10 × 30人=300の成績まで上げることができる。

量には限界があるが、質には限界がないと言うのは、こんなことを意味しています。



私は会社員の時は医薬品営業だったこともあり、そもそも頻回に訪問して業績をあげることに否定的でした。

毎週訪問するよりも月1回とか、2ヶ月1回で同じ成績を上げることができるならば、その浮いた時間をさらに質を高める業務に充てるべきだと思う方でした。もちろん、賛否両論はあるんですけどね。

思考する、戦略を練るといった事は、”質”につながることです。
やみくもに行動を継続できる人は、”量”が重要と考える人が多いように思います。

どちらが大事かっていうのは、バランスの問題だと思うのですが、行動が継続させるのは、根性とか気合だけで量を稼ぐのには限界があると思っています。

疲弊するし、無目的だと継続力が持たないからです。思考を練って合理的に訪問しなければ、どうしても挫折するでしょう。このバランスはいつも必要だと思います。


ただ、今まで多くの営業を見てきた人の中では、思いのほか、爆発的に成績を上げる人は、行動、継続型、気合と根性の、”量”派の人が多かったと振り返っています。

理由は、限界を自分の頭の中で考えず、できるところまでやり切ると言う行動力が背景にあるんだと思います。

反対に思考型(質)の人は、効率よく成績を出そうと合理的な活動ができるのはとても良いことですが、頭の中で自分の分かる範囲の中でしかプランが練ることができません。つまり、限界が思考の中にあります。

だから、爆発的な成績を上げると言う点では、思考型(質)の人は行動型(量)の人に比べると劣っているように思いました。


思考型(質)から行動型(量)へ移行するのは、あまり例がありません。逆に、何も考えずに行動して突っ走って爆発的な成績をあげた人たちが、思考型(質)の考えが入った瞬間に、その人は会社で確固とした地位を築いています。


タイトル回収:会社員として理想的な人とは?
→頭でっかちじゃダメなんですね。行動がしっかりできて、そして、そこに思考が伴うようになった人。これが会社員として理想的な人なんだと思います。


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