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資産を持っている高齢者をターゲットしたセミナー

朝日新聞の紙面広告で金融関連セミナーの案内を見ました。著名人を広告塔に、興味深い、知識欲をくすぐるキャッチーな演題が並んでいます。

私はWebで頻繁に情報収集はしているものの、生でリアルタイムに講演会を聞いてみようかなって心が動き始めました。


主催者としてのビジネスマンとして、セミナー開催を、企画・立案・実行まで、業務として携わっていたので、主催者視線からこの広告を見てみました。

主催者から見た時の、
目的は?
ターゲットは?
成果物は?

その視線から広告を読み直すと、
広告媒体は朝日新聞
日程は平日の昼
申し込みはハガキ、電話、FAXのみ

この情報から解釈すると、
つまり、紙であり、ネット情報ではないこと
つまり、通常会社員は業務時間中であること
つまり、Line,メールなどネット以外の媒体で申し込むこと

高齢者をターゲットにしている事が、わかりやすいですね。

プログラム演題と誘い文句からして、目的は、不安増長型レクチャーを聞かせて、専門家に相談しなきゃって雰囲気にさせる、ってとこでしょうか。

成果物は、講演終了後に、撒き餌にかかったザコを一網打尽に網にかけて、金融商品を売りつける事、って感じかな。


個人的趣味として、情報収集や相談のため、Webセミナー聴講や、1on1 zoom面談を、金融業者とよく面会しています。

無料で開催されている理由は、当然顧客獲得が目的なので、信頼獲得ができたと主催者が勝手に判断すると、面談の後半は私に向けての営業トークが始まるのが常です。

顧客である私は自分の目的が達成されれば面談を終了したい意思を出します。もちろん営業マンは、釣った魚を簡単にリリースしない様に、頑張ってリールを巻き上げにかかります。

残念ながら私は魚ではなく、意志を持った人間なので、ハサミを使うことができますから、釣り糸を切ってしまえば難なく逃げ出すことができます。

しかし、高齢者となるとハサミは使えないし、相手の好意に報いなければいけない的外れな善意が出てくるものです。

ここまで情報提供してくれたんだから、何か相手の要望に対しても乗って上げなきゃ。いやそこまでも思わ前に、自分にとって良い商品だと信じ込んで、知らぬ間に釣り上げられてしまっています。

そして、魚のように釣り上げられたことさえも知らずに、枠で囲われて逃げ出せない釣堀で泳がされている高齢者がなんと多いことなんだろうと想像してしまいました。

無知=貧乏かつ危険 な一例ですね。


フィリピン、セブ島のNPO法人DaredemoHeroへ寄付します。 私の人生に大きな転機となった団体で、里親支援を続けています。 子どもたちの大学卒業までの学費支援等、教育資金に活用させていただきます。 ホームページ→ https://daredemohero.com