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母親との散歩コースは墓参り

実家で年末年始を過ごしている。
毎日の日課といえば散歩。
これは東京での生活も、セブ島での生活も、
実家での生活も変わらないルーティンワーク。

実家の散歩コースは墓参り。
84歳の母親と一緒に。

時速2キロ位のスピードで、
ゆっくりと確実に歩いて行く。

お墓は山の上にある。
ちょっと息が切れる坂道を上る。
車道を通るとかなり遠回り
だから最短距離で急坂を登るんだ。

こんな上り坂

けもの道みたいだねと母親と会話。

まこ:イノシシが突っ込んできたらどうする?

東京では絶対にあり得ない話題を振ってみて、親子の会話を楽しんだ。

母親:イノシシのスピードで突っ込まれたら私はひとたまりもないわね

となぜか会話が続く。

避けようよ。
いや避けれないわよ。
なんて、たわいのない会話

タヌキさんぐらいだったら
大丈夫だと思うんだけどと母親

タヌキはいるのかと驚く息子

最近は、ウサギさんを見なくなったよと母親
 

🐰


そういえば、幼少期の頃、
畑を荒らすのはウサギでした。
ウサギ🐇って白くモフモフして、
赤い瞳を想像するでしょう。

けれども、私が小さい頃見ていた
野ウサギは茶色の毛をして、黒い瞳。

そしてかわいいと言う印象よりは、両親が害虫のように扱い、畑を荒らすのであまり良い印象を持っていません。

兎年の年始に、ウサギの話をするのも良いものだ。
 

🐰
  

さて、墓参りの往復で動物はおろか、人に出会うこともなかった。こんな場所に老人を一人で住まわせていて大丈夫かなと不安になりながら。

東京で暮らしでは、イノシシ、タヌキ、ウサギという単語は出てこない。そんな野生動物の話題がこれほど繰り広げられることに豊かな気持ちを感じた。ありがたいと感謝しながら、今日の墓参りを終えた。


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フィリピン、セブ島のNPO法人DaredemoHeroへ寄付します。 私の人生に大きな転機となった団体で、里親支援を続けています。 子どもたちの大学卒業までの学費支援等、教育資金に活用させていただきます。 ホームページ→ https://daredemohero.com