どこで勝負するか!
戦いにおいて、「あらゆる場面で勝ちたい!」
と思ってしまうのが人間です。
どうしてもそんな欲にかられます。
ですが、全ての局面で勝てるほど戦力差が開くことはあまり無いと思っています。
仮に自分、もしくは自チームが有利だったとしても、必ず相手は対策を練ってきます。
そうしていつの間にか不利な状況におい込まれてしまう。
そうならないためにも、しっかりとした戦略を立て、準備することが大切になってきます。
スラムダンクの場面から、戦略そして準備について書いているシーンを見ていきましょう。
大胆に見えて、実はしっかりと計算された戦略
洋平たち:「花道を中心に・・・」
「攻める」・・・?
今までは花道君は初心者ということで、攻撃に関してはそこまで加わってくることはありませんでした。
ところが山王工業戦になって、突然湘北高校の安西先生は思い切った策を試合中にメンバーに出してきました。
これには湘北メンバーは驚きの色を隠せません。
普段安西先生を尊敬している赤木主将や三井君までが反対します。
それに対して安西先生は言います。
安西:賭けじゃない・・・充分 計算はたっている
(中略)
桜木君も 今や湘北の武器の一つだよ
そして彩子やベンチメンバーに理由をしっかり説明しています。
安西:これは局地戦だ
つまり実力差があってもここだけは絶対に勝てるという
ポイントで勝負する・・・・・・
(中略)
河田弟との1対1なら・・・
絶対に桜木君だ
勝てますよ
【SLUM DANK新装再編版17巻P34〜P45】
花道が河田弟に勝てる要素は、「動きの量」「動きの速さ」と分析し、タイムアウト中にメンバーに伝えていました。
おそらく安西先生は前日の晩に山王工業メンバーの個々の実力、山王工業堂本監督の性格など全てを判断した上での指示だったはずです。
疑いながらもメンバーは安西先生の指示を遂行します。
結果は花道の圧勝。
劣ると思われていたパワーでも河田弟に負けないところを見せつけ、安西先生が指示した「動きの量」「動きの速さ」で圧倒しました。
この花道の活躍により、湘北高校はリードして前半を終えることができました。
一見無謀と見えた作戦も、しっかりとした技術と計算があれば勝てるということを教えてくれたシーンです。
選択と集中
常に足りない経営資源を、選ぶことで足りるようにするのです。何に集中するのかを選ぶのです。やることを選ぶということは、同時にやらないことを選ぶということ。これが戦略の核となる考え方の「選択と集中」です。全てをやろうとすることは、つまり選ばないということは、戦略がないということです。(中略)
【〈USJを劇的に変えた、たった1つの考え方〉より】
もし山王工業に対して満遍なく全員で攻めようとしていたら・・・
大黒柱である赤木君を中心に攻めようとしていたら・・・
おそらく湘北は前半のうちにリードを許して、そのまま負けていたでしょう。
なぜなら個々のレベルにおいては、山王工業は湘北をはるかに上回るチームです。
特に赤木君がマークしている河田君は、高校生でありながら大学に入ってもベスト3に入ると言われているセンターです。
しかし花道君がマークしている河田弟なら、充分勝てるというのです。
攻めの中心に花道君を選択し、花道君に集中してボールを集めるようにチーム全員が行動しました。
勝てる部分で勝負したことで、試合を優位に運べたのです。
当然といえば当然ですが、自分に当てはまめてみると、うまくできていないのではないでしょうか?
何に集中すべきかわかっていないからこそ、不安になり、メンタルが崩れてしまうものです。
だからこそ、まずは選択することが必要になってきます。
選択したなら、あとは自分を信じて集中してやっていくのです。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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