見出し画像

「あと一歩の壁」を超えるための考え方

「今月久しぶりに売り上げ目標超えるかも」

「もしかすると優勝候補に勝てるかも」

「あと1点取れば優勝だ」


自分が頑張ってきた成果がもう少しで現れる。

もうちょっとで目標が達成できそう。

すこくワクワクしてくる瞬間です。

ただいざ目の前にゴールが迫ってくると、ビビってしまったり、できるかどうか不安に思ってしまう人も多いようです。


特にビビってしまった時、どうすればいいのでしょうか?

スラムダンクの名試合の一つ、陵南vs海南戦から探っていきます。


海南が怒涛の勢いで迫ってきた時、陵南の取った策

インターハイ出場をかけた決勝リーグの陵南VS海南戦。

海南にとっては、17年連続でインターハイ出場を決める。

陵南にとっては、神奈川王者海南を倒しての、創部初のインターハイ出場を決める。

勝った方がインターハイ出場をほぼ決める重要な一戦です。


この試合は予想以上に陵南が善戦。

試合開始から陵南のペースで試合が進みます。

試合残り時間が11分というところで、陵南が15点リードします。

しかし王者海南も黙っていません。

清田のダンクをきっかけに怒涛の反撃が始まります。

ラスト7分8秒というところで、ついに海南が1点差まで追い上げてきます。


田岡監督はここで得点を取りまくっていた福田君をいったんベンチに下げ、代わりにディフェンスに定評のある池上君を投入します。

私は、この時ディフェンス(守り)を重視した事が勝負の分かれ道だったと見ています。


結果は、延長戦の末に陵南は敗退。

海南のしたたかな作戦により、陵南主将の魚住君は退場させられ、仙道君を中心に残ったメンバーで食い下がりますが、一歩及ばす。

海南はインターハイ出場を確実なものとします。

陵南の選手は、海南の追い上げを受けている時はどんな気持ちだったのか?

田岡監督はじめ陵南の選手はどのような行動をすれば、海南に勝てたのか?


気持ちは常に「攻める」こと

「ここは用心して安全にいこう」「失敗しないように大事をとろう」という安全策をとる発想も、無意識の気持ちの緩みを招きます。

(中略)

勝負で「安全にいこう」と考えたら、「この勝負は絶対に自分が勝利する!」と強い気持ちを込めて向かってきた相手には勝てません。賢い人ほど負けを恐れて安全策をとりたがるのですが、それを考えた瞬間、勝利や成功は遠のいてしまうのです。

【〈が認める最強の集中力〉より】


スポーツではよくあることです。

挑戦者の選手やチームが試合の終盤までリードしていたのに、勝ちが見えてきた瞬間、気持ちが守りに入ってしまう。

すると急にミスを恐れて、それまでの積極的なプレーができなくなる。

それに対して常勝チームの選手は終盤になるほど積極的なプレーで、果敢に攻めてくる。


「あと少しで全国に行けるのに、海南がドンドン攻めてくる。ウチはなかなか得点できなくなってる。どうすりゃあいいんだ!?」

陵南の選手は今までリズムよくできていたことができなくなり、自信を失い、迷いが生じていたことでしょう。
当然田岡監督は動きます。

彼はおそらくとても賢い方で、優秀な戦術家なのでしょう。

海南が1点差まで迫ってきた時に、安全策としてディフェンス重視の作戦をとりました。

得点を取りまくっていた福田君を下げて、ディフェンスに定評のある池上君を投入します。


牧:(福田を下げたか・・・)

   高砂・・・

   魚住につっかけろ

高砂:!

牧:フィニッシャーをコートから追い出せ

【SLUM DANK新装再編版12巻P218〜P219】


牧君は福田君が下がったことで、陵南のオフェンスで怖いのは魚住君と仙道君だけと思ったはずです。

だからこそチームメイトの高砂君に、魚住君を挑発するように仕向けることができたのでしょう。

この挑発がキッカケで魚住君は退場し、仙道君は孤立することになります。

福田君が残っていれば、まだ海南は挑発してこなかったと思います。


さて、陵南高校はどうすれば良かったのでしょう。

私は魚住君、仙道君、福田君はコートに残して池上君を投入するなら植草君を下げた方が良かったと思います。

あくまで陵南は挑戦者です。

最後まで攻撃する意識を持つことで、陵南は全国への道が開けたと私は見ています。


ただ、仙道君はじめ陵南の選手は貴重な経験をしました。

魚住君抜きで終盤の苦しい試合を、あの海南相手に戦いました。

この経験は選抜、そして翌年のインターハイ予選で必ず生きてくるはずです。


スラムダンクファンなら誰もが一度はやった事があるであろう「陵南がどうやったら海南に勝てたのだろう」という考察。

私たち日本人は頑張ったけど負けているチームを応援したい傾向があるみたいです。

仙道君が真のエースになった時、陵南の黄金時代到来の予感がします。


今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

☆【クリリンに学ぶメンタル術】絶賛発売中!!

ドラゴンボールの描写や登場人物の描写から、メンタルのことを解説した教科書になっています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?