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第13回 親は子の“指導者”にならない、大切なのは“理解者”であること。そして命尽きるまで、子どもの『応援団』でいよう♯1

 あなたは、自分のお子さんに信頼されていますか?何があっても、私のお父さんとお母さんは私を助けてくれる、見捨てることはない、という自信と確信を、あなたのお子さんは持ってくれていますか?

 私の心理学の師が、ある講座で言われたのですが、子どもを養育している親が腹立ちまぎれに、「出ていけ!」と自分の子どもに言ったとします。それは、「死ね!」「死んでしまえ!」と言っているのと、まったく同じなのであるということ。

言ったことがある人…
言われたことがある人…
どちらもつらいですね。

 人生で様々な人間関係がつくられていく中、親子関係については、多くの人がとてもシンプルで、互いに深い愛情を持っているのが普通だと思っていると思います。しかしこれが、実はとても複雑で、繊細で、そして他人が立ち入れないことにより、年月をかけて積み重ねられたものが、良くも悪くも、私達の人生にとても大きな影響を与えてしまうということには、なかなか気づかないのです。

友達との関係、恋人との関係、指導者との関係、そして夫婦関係における悩み、不安、思い込みなどについての原点は、親子関係にあることがほとんどなのですよ。それはなぜか?これはいたってシンプル!私たちの人生の最初の人間関係は親子関係であり、それが一番密接な人間同士の関わりであるからです。

 後々の人生で壁にぶつかったときに、その根本原因を探っていくと、多くが親からの呪縛だと気づかされ、絶望感に襲われることはありませんか?いや、違いますね…それは長年の思考の習慣となり、あなたにとっては普通のことになってしまっているので、気づかない人も多いかも知れません。だから苦しいのです。原因がどこにあるのか、何が悪いのか、私達はその答えを求めて苦しみます。

 『毒親』という言葉が、少し前に流行りましたね。もちろん『毒親』は、自分が『毒親』であることには気づいていません。むしろ子どものことを思い、こんなに大切に思っているのに、なぜこの子はそれに応えてくれないのだろう、なんて思っていたりするものです。

 次回は私が出会った『毒親』の方々の症例を、いくつかあげてみようと思います。それまでに親である皆さんは、自分が果たして『毒親』かどうか、少し考えてみていただきたいと思います。

 ゴールデウィーク後半の空は、青く晴れ渡っていますよ。私達の人生も、そういきたいものですね。次回へ続く…

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