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第32回 『心理学』と『血液型』は仲が悪い?今回は血液型性格診断についてのお話…

 私達日本人は、たいてい自分の血液型を知っています。そして、血液型の話が結構好きな国民だと認識しています。男女ともに、血液型の話になって嫌悪感をしめす人はほぼいないかと。盛り上がりますよね、私の周りもそうです(笑)

実は私自身、これまでの人間関係の構築については『血液型』を参考にして、まぁまぁうまくいっているんですよ。なので、『血液型』による分析はバカにできないと思っています。

日本では1970年代に、血液型による性格診断が、文筆家で放送作家である能見正比古氏によって広められました。能見氏は自身の姉の影響を受け、血液型と気質についての研究を始めたそうです。そして、血液型診断についての著作を複数発表しており、その中でも1971年に発表された『血液型人間学』はベストセラーになっています。

それでは日本での血液型による性格判断は、その頃(1970年代)から使われるようになったのかというと、研究自体は明治時代から始まっていたそうです。そして、昭和に入ってから軍の編成のために取り入れられたとのことです。

一方、この血液型による性格診断に対して物申したのが、心理学者であり文学博士の大村政男氏です。タイトルにもあるように『心理学』サイドから見る『血液型』による性格判断には、科学根拠がないことから、まぁ、認めることはできないということですよね。

そして血液型論理には信憑性はないけれど、『FBI効果』がともなっているため、広まったのだと述べています。以下をご覧ください。

●フリーサイズ効果(F)
フリーサイズで誰にでも当てはまる内容をのべているので、当たっていると錯覚してしまう。
やる時にはやる、時には迷う…など

●ブラックボックス(ラベリング)効果(B)
何を言われても自分に隠されている面なのかと思う内容である。人の心とは理解できないブラックボックスで、これが○型の特徴と言われると、実際に合っていなくても、貼られたラベルとして信じ込んでしまうということ。

●インプリンティング効果(I)
血液型による性格の特徴の内容を「当たっている」と感じると、実際にそのような行動をしてしまうこと。「刷り込み」のように一旦信じ込むと、その印象がずっと残るということ。

 占いや様々な性格診断にも、多かれ少なかれこの要素はあるにしても、ある意味自分に都合のいいようにプラスに、おもしろく解釈して、なんでも幸せに生きるためのエナジーにすればいいと私は思っています。

そして実はこの大村政男氏、最後の学会発表で、『血液型性格判断』に対するこれまでの自分の考えを変えます、と言われたそうなのです。果たして何があったのか…血液型による人間考察を、科学的根拠がないからナンセンスである!とは言い切れないと、長年の研鑽とご経験によって感じられたのかも知れませんね。

と言っている“血液型”考察が大好きな私は、果たして何型だと思われますか…(笑)

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