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第17回 “子育て”とは、時間をかけた子どもの大研究、しぶとく観察、分析しよう!親の勝手な思い込み、理想、希望はナンセンス…♯1

 皆さんは果たして“子育て”というお仕事を、どういう風にとらえていますか?多分私の、この「お仕事」という言い方に、違和感を持たれる方も多いかも知れません。しかし私にとっての“子育て”は、母となれた自分の、人生の大仕事であると思っています。

 ある意味客観的、ある意味冷静…人から見ると、私は少々冷たい母親に映るかも知れません。私が本格的に心理学の学びを始めたとき、我が子はすでに思春期に入っていましたが、これまで自身が信じていたこと、やってきたことと、心理学の結びつきがあまりにも多いことに驚きの連続でした。

 だから私の“子育て”が正しいのか…そう言っているのではありません。人間の心なんて千差万別、答えがないことだらけです。これはこの人には当てはまるけどこの人は違う、一体この人は何を考えているのか、どうしてそう考えるのだろう、この人と私の考え方は違うな、この人とは価値観が似ているな、この人好きだな、この人は合わないな、苦手だな、なんてことは日常茶飯事ですよね。

 だから観察なんです!研究なんです!多くの人とよき人間関係を築ける人は、いつも客観的です。客観的とは感情的の対極にあります。この姿勢は、愛する我が子に対してなら尚さらです。

勉強しなさい
早くしなさい
ゲームずっとしないの
スマホばっかりさわって…

なんて言う口は少し閉じていただいて、少しの間、ジーーーっと我が子を見て、観察してみてください。そのとき目の前にいるその人は、あなたの所有物ではない。なんだか、おもしろい生き物がいるなぁ〜と思ってください。

 実は我が子を観察していると、自分と似ているところを見つけてしまったりして、ちょっと笑えたりするものなのですよ。そこで又、愛情が深まるのです。感情がたかぶっているとき、特に怒りでそうなっているときは、お口は閉じておいた方がいい。ここで深呼吸。

 そうしているうちに、イライラがどこかに行ってしまうことも多々あり。目くじら立てて、口うるさく言って、この子をどうにかしようとは思わずに、お母さん、あなたの遺伝子を持っている生き物なのですから、少し頭を使って、あなたが言われたいことを考えてみる。

 そして客観視と同時進行で、私ならどうする?どう言ってほしい?どう言われたら心が動くかな?ということを考えて言ってみましょう。

 前回前々回と、日本人の脳について少し書かせていただいているように、実は私達日本人は、欧米人よりはるかに感情的なのですよ。特に家族にはね。

愛しているはずなのに
そして、かけがえのない存在のはずなのにね。

つづく

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