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第16回 日本語の曲は音楽ではない!子どもの右脳を刺激するには、洋楽を聴かせよう♯2 ♪

 私達日本人は戦後70数年、単純に中学校卒業で3年間、高校卒業で6年間、大学卒業では10年間、英語を学んできました。なのに、英語を日常で使わない、いえ、使えない人がほとんどですよね。特に「聞く」と「話す」については特技扱いになっていますので、英語が話せる人はとても羨ましがられます。

 ここで少し言語的なお話を。日本語は他の言語と比べると特殊であると言われます。もちろんまだまだ研究中のことも多く、断定できない内容もありますので、そこはご勘弁ください。あくまでも私が本で読んだり、調べたり、専門家の方から教えていただいたことで、自身の英会話指導において大変役に立ったと感じている諸説です。

 日本語は母音主体の言葉で、英語は子音が主体です。速記術の場合なども英語では母音は省いてしまいますが、それで充分理解できるということです。しかし日本語はとなると、子音だけではまるで意味をなさない。

 じゃあイタリア語、スペイン語、ポルトガル語のように、母音勝ちで発音が日本語と似ているように思える言語はどうかというと、発音は母音主体ではあるけれど、その母音一つ一つが意味を持っている言葉ではないため、全く脳の反応は違うそうです。ということで、日本人の脳だけが母音に対して特殊な反応を示すと考えられるとのこと。

 そして動物や虫の声は、欧米人にとっては楽器や機械音と同じように無意味音として処理され右脳にいきますが、日本人の場合、それは左脳の方にいってしまう。しかし、楽器の音のように整然としたものは右脳にいく。これはどうやら脳幹にスイッチのようなものがあって、その作用の仕方が、欧米人と日本人とでは随分違うらしいのです。

 日本人のそのスイッチは感度が大変敏感で、欧米人が右脳にやってしまうような音でも拾い上げてしまう。欧米人は、シンプルな音の場合は右脳に持っていくわけです。そういう意味では、欧米人の方が論理的なものを非常に厳しく選別しているともいえる。そのへんから日本人は感覚的で、欧米人は論理的という点につながっているという研究者もいるそうです。よく言えば日本人は情緒的、感覚的、悪く言えば感情的ということですね。私達日本人が好きなグレーな感覚、白黒ハッキリつけることは避けるというようなところも、そことつながっているように思えます。

 ここなんです!日本人は左脳と右脳を使う領域があいまいであり、なおかつ左脳勝ちということ。左脳ばかり使っていないで、適当に右脳も使っている方が、勘が鋭くなる。まさにアーティストやクリエイターがそれに当たるかと思われます。そして、左脳ばかりを使って論理をいじくりまわしていると、どうしても模倣が増えてしまう。何か新しいものを生み出すには、右脳も使わないといけないということです。

 ということで、勘を鋭くし、ひらめきを誘発するには、もっと右脳を使おうよと言いたいわけです。私はそこを大切にしながら、我が子と教室の生徒さんに接してきました。

「英語を話せるように、聞けるようになりたかったら、洋楽を聞いてね!」と言い続け、実際それを実践してくれた生徒さんの感性が磨かれ、変わっていった様子も目の当たりにしています。如実に、発音と、言語としての英語の捉え方に変化があったことについては、大きな喜びを感じました。

 そして我が子も、芸術家への道を歩み始めています。

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