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第15回 日本語の曲は音楽ではない!子どもの右脳を刺激するには、洋楽を聞かせよう♯1 ♬

 今の時代、左利きの子どもを無理やり右利きになおそうというようなナンセンスなことはほぼしなくなったこの国ですが、よく聞きますよね、左利きの人は創造性、芸術的センスに長けているというようなお話。

 シンプルに説明しますと、ご存知の通り人間の大脳は右脳と左脳に分かれていて、役割分担があります。脳の見た目は左右でほとんど同じですが、左脳は言葉を話したり、物事を筋道立てて考えたりするときに働き、右脳は音楽を聞いたり、直感的に何かを決めたりするときに働きます。

・左脳→男性脳、言語、計算、分析、理性、計画性、説得的、合理的、直接的、論理的思考

・右脳→女性脳、イメージ、空間、音楽、創造的、芸術性、柔軟性、共感、直感的思考

まだまだ役割はありますが、まぁ大きくはこんな感じです。これを見るだけでも、それぞれの特徴が分かります。

 日本の教育については左脳的教育と言われており、読み書き、暗記についての能力が低い場合は、小中高においてよい成績を収めることが難しいですよね。加えて、昨今の発達障害児の問題、そして芸術的センスが卓越した子どもについても、日本ではその能力が存分に発揮できない環境であると言えます。

 状況としては、左脳的能力が高い男子がよい成績を収め、高学歴になるというのがこの国のシステムです。エリートと呼ばれる方々はまさにこのタイプであり、官僚や大企業に勤める男性を思い浮かべると、雰囲気などがよく分かると思います。

 そこで、私の23年にわたる英会話講師の経験から感じたことを少し述べてみます。あくまでも私見です。私自身は英国に語学留学をし、英語を習得しました。中高で、教科としての英語の成績が学校で一番だったというようなことはありません。普通よりはできる方であったとは思いますが(笑)

これまでたくさんの子ども達に英会話を指導してきて、ペーパーテスト及び学校の英語の成績がとても良い子は、発音が母音勝ちでカタカナっぽい。一方、成績が飛び抜けて上位ではなくても、身体能力が高く、歌やものまねが上手、そして柔軟性のある性格の子どもは、発音の再現性が高く自然で美しい。ここで私が言う身体能力とは、持続的能力や筋力ではなく瞬発力のことです。

私は自身の生徒によく言うんです。
「English languageは音楽」

 そしてここで、日本語を母国語にしている私達にとって、とても重要なことがあります。日本語の音はほぼすべてが有声音であり、その音は母音で完結するという特徴があるのです。Englishには有声音と無声音が存在し、それをアルファベットの組み合わせによってPhonicsとして学ぶことができます。

 脳が「母音」を聴いた時には、それを言語と認識し左脳で処理するようです。ということは、日本語の歌詞が乗せられた音楽は、音楽ではなく言語として左脳で処理されるということらしいのです。

注)日本語の特徴については、又の機会に改めて説明したいと思います。

 ということで、右脳を刺激し、私達日本人の感性、センスを磨くにはどうすればよいのか。もう私達大人の多くは手遅れかも知れませんが(笑)、未来ある子ども達には、やはり親としてできる限りのチャレンジはしたいと思うわけです。

続く…

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