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第46回 『文化心理学』から勝手に考察するジャニーズ問題③by心理士の卵

 今回はこの問題を、私がこれまで知り得たジャニー喜多川氏の行動、言動、パーソナリティなどから考察してみたいと思います。あくまでもメディアからの情報ですので、信憑性については私の知るところではありません。どうかご容赦ください。

まずジャニー喜多川氏は、
●小児性愛障害
●男性同性愛者
ということですよね。
ここで一つ!小児性愛障害や男性同性愛者といってもジャニー氏の場合、ん…なんと言うかとても質が悪いのです。本当に社会悪と言っていい性的指向、それを制御できない場合はまさに犯罪になるということ。

まず小児性愛障害については、通常13歳以下を対象として性的興奮をもたらす強い空想、衝動、または行動が反復的に見られることを特徴とします。男児のみ、女児のみが対象の場合もあれば、男女両方が関心の対象の場合もある。そして小児だけに関心がある場合と、小児も成人も対象になる人もいます。危惧しなければならないのは、この小児性愛障害は生涯続くということです。病気ではないので治ることはないのです。自分自身を客観視し、自分の障害を理解し、その感情や衝動を抑え、消化させ、反社会的な行動を起こすことのないように生きていくしかない。

そして同性愛者の方でも色々タイプがあり、男性でも女性でも、同じ同性愛者が恋愛対象の場合もあれば、同性愛者ではない普通に異性を恋愛対象としている人が好きな人もいます。そして、同性も異性も恋愛対象になる人もいれば同性だけが恋愛対象の人もいる。

これらを踏まえてジャニー氏の場合は、いたって普通の少年(高校生ぐらいまでだったらしい)が対象であり、まったく異性と成人には、性的興味と関心がない。目の前に現れる少年は誰でも性的対象になる。もちろん好みはあったようですがね。なぜ、ジャニー氏にとってはこんなパラダイスのような環境が長年放置されていたのか。そこには又、闇があるようですね。加えてメディアの情報によると、あらゆる仕事場で行為を行い、80代まで少年達に性加害を行っていたということで、精力は絶倫であったと思われるわけです。

世に出る人、成功者、何かを成し遂げる人は精力が強いというのは、ほぼ周知の事実ですが、この国では政治、宗教、性に関する話題にふれることがあまり好まれなかったり、恥ずかしいことであるという価値観がいまだ根強く存在しますので、正直無知、無垢な人が多いように感じています。それにしてもジャニー氏は、本当に化け物のような人だなと。

ジャニー氏の社会性に関して、随分欠如していたと思われるのは、大会社の社長でありながら、姉であるメリー喜多川氏からお小遣いという形でお金をもらっていたというのは、姪であるジュリー藤島氏が述べていた事実です。そしてとても感情的で、事務所の少年達に対しても好き嫌いが激しく、自分が大好きな少年にはとてもしつこく、あからさまに贔屓し、嫌いな少年には大人気ない発言を言い続けたり、仕事上でも関係会社に嫌なことをされたら報復したりと、とにかく精神年齢が低く、幼児性の強い人であったと推測します。

外見についてはとても小柄で、シークレットシューズを履いていたというのは有名な話で、決していい男と言える顔立ちや容姿ではなく、それが理由とは言えないにしても、メディアへの露出も極力避けていたようです。帽子、サングラスなど、自分の姿を露にすることを嫌ったということもあり、実はコンプレックスと劣等感の権化であり、自分より弱い立場の少年達を支配することで、自分の存在価値、強い自分、男性性を確かめていたのではないかと私は想像します。

アメリカでの生活、ジャニー氏の生育歴などについてはなかなか情報を得にくく、ただ父親が高野山真言宗の僧侶であり高野山米国別院第3代主監、布教師であり、人格者であったという情報があります。父の喜多川諦道氏はアメリカでボーイスカウトの部隊を結成し、スポンサーになっており、その隊はとても優秀で、喜多川諦道氏はそれでも評価されているようです。

人格者であり、在米日本人の社会の中で慕われていた父親。写真を見てもジャニー氏とは雰囲気が違い、男らしくキリっとした雰囲気で目つきも鋭い。そんな父親に対して、ジャニー氏はどんな思いを持っていたのか。人間が自身の性的指向に気付くのは、思春期が多いと言われています。

その時、ジャニー氏はどんな気持ちだったのか…
今となっては、私達が知る由もありませんがね。

何か父親(男性性)に対する偏った思いがあったのかとか、エディプスコンプレックスは、同性愛者の場合は同性の親に対する感情で作用するのかとか、ここはまだまだ勉強しないとダメですね。

今回は、なかなかまとまりに欠ける内容になってしまいましたが、それほどジャニー喜多川氏の心理は複雑で、その対極に凡人には理解できないある種の天才性を持って生まれた人間であったということは確かなのでしょう。

自分が美しい少年達に囲まれ、一国のエンターテイメントの世界を自由に操っているという満足感と高揚感が、ジャニー氏の精神性を支えていたのかも知れませんね。歴史上の独裁者と通ずるところ、大変おぞましいことです。

今後もこの問題については、様々な角度から考察していこうと思っています。