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第26回 心理学は活用してなんぼ!言葉や理論だけで知った気にならず実践してみよう、そして楽しもう…後編

 まずは前回からの宿題である、今旬の3つの用語自己○○感の説明からいきましょう。

①自己肯定感→自分を肯定している感情、自尊感情ともいう。自分の存在を認め、自分の長所も短所も含め、自分自身を前向きに捉えられており、簡単に言えば自分のことが好きであるということ。でもここが大切!自己愛とは違い、自分を客観視できた上で、自分に対する愛情と自分軸がしっかりある状態が、自己肯定感が高いということ。

②自己有用感→自分が人の役に立ち、人から認められていることで幸せを感じること。逆に言うと、自分が役に立っていない場合は自分で自分のことが認められず、自分を卑下しネガティブな感情になる。ということは、他者の存在を前提とした感情であり、誰かに必要とされているという満足感のこと。依存的な面があるともいえる。

③自己効力感→目標を高く持ち、達成率が高くなることに対して自分の能力を信じる感情。自分自身の存在を強く信じているというより、自分が何かをするときに自信がある状態なので、自己肯定感が低く自己効力感が高い人は、自分より能力やステイタスが下と判断した人を、バカにする傾向があるとも言える。

どうでしょう、何となく違いを分かっていただけましたか?

私達日本人は、世界的に見ても自己肯定感が低いといわれています。でもその裏を返せば、この国はいい人が多いのだと、私は思うのです。

「おもてなし」の感情、人より一歩下がる姿勢、暗黙の了解、以心伝心など、自分より相手のことを考え思いやる…という文化背景によって、自分のことを置き去りにしてしまっている人=いい人、というね。

家族関係では顕著です。夫のため、子どものため、そうして生きている奥さん、お母さんが、他の国よりはるかに多い。しかし、それはとても尊いことであり、そうやって生きてきた女性が男性を支えてきたことで、奇跡のような日本の戦後復興があったわけです。

でもその歪みが、今、色々なところで生じている。そしてその被害者は多くが、女性であるという事実。いまだ根強い男尊女卑、年功序列、ステイタス主義、先進国とは到底思えない社会事情と、国民の価値観。

私は女性が幸せになることが、この国を大きく変えると感じています。そして『心理学』を志したきっかけが、ここにあるのです。

まず考えてみませんか…
あなた自身が一体誰なのか、誰の人生を生きているのか。そして、今の自分に満足しているのか。 

もし満足していないのなら、どうしたいのか、どうなりたいのか。
自分はなにが好きで、なにが嫌い、
なにがしたくて、なにをしたくないのか。

勘違いしないでくださいね、決して好きなこと、やりたいことだけをやっていればいいということではありませんから。そして、楽をしろということとも違います。

自分で決めて、きちんと選ぶこと… 
人は関係ない

でもね、実はあなたが自分を信じて、本当に好きなこと、やりたいことをする方がしんどいのですよ。だって自分を自分で、すべて引き受けるわけですから。しかしそこには喜びと達成感がともない、いずれ周りの人々をも巻き込んで、幸せにしていける。

「我慢」の先には、自己有用感や自己効力感はあっても、自己肯定感は芽生えない。だって本当の自分の気持ちをおし殺し、後回しにしてしまっているのですからね。人生の主役は自分自身ということを、忘れてはいけない。

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