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理解できない相手と話さなきゃいけないときに、共感力を高める3つの視点と実践ガイド



序論

こんにちは。
職場でのコミュニケーションになやんでいませんか?

特に、他人の感情や意図をよみとるのがむずかしく、会議やプロジェクトで不安をかんじることはありませんか?

この記事では、共感力をたかめるための方法を紹介します。共感力をみにつけることで、よりふかい人間関係をきずき、コミュニケーションの質をたかめましょう。


共感とは何か


共感とは、ひとの感情や経験を理解し、いっしょにかんじる能力です。これは単に相手のきもちをしるだけでなく、その感情を自分自身のようにかんじることをいいます。

古今東西に通じる共感の本質は、以下のように単純です;

  • 身体状況

  • 五感ときもち

  • 思考


共感とは、2つのプロセスでなりたちます。

相手のからだがどうなっているか、そのからだで五感と心がどう感じているか、その状況をどう考えるかを理解します。

そして、その身体、五感と心理、思考を自分にうつすことで、相手の状況と生理反応を共有します。具体的には、以下のように理解できます:


1. 身体状況の投影:

    - 相手の身体的な状況や動き、姿勢を自分自身に重ねあわせてかんじとること。

たとえば、はなし相手が猫背になっているとき、「自分だったら疲れているときの姿勢だ」のように投影します。


2. 五感と心理プロセスの投影:

    - 相手がかんじている色、音、香、味、手ざわりを想像し、それにもとづく心のうごきを共有すること。

たとえば、うつくしい景色をみているときに相手の背筋が伸びているなら、「美しさに感動しているのかな」と同じように味わいます。


3. 思考の投影:

    - 相手がかかえている考えやなやみを、自分の考えとして受けいれ、その解決策や対応策を考えること。

たとえば、転職の相談をされているなら、相手のおかれた状況や、相手のかんじていること、身体状況を自分にとりつかせて、一緒に考えます。

「自分だったらこう」ではなく、「相手のからだに自分の魂が移ったらどうするか」で考えます。

そうでなければ、「こうすべきだよ」と言っても「お前はな!」で終わってしまうのです。

つまり共感力を最大化するためには、皮膚と粘膜に包まれた自己という存在の境界面や、五感と情動の感覚、心理状態、思考を完璧に把握することが重要です。

自分がどうなっているのかが分かるようになる能力は、相手がどうなっているのか分かる能力でもあります。

身体も感覚も心も思考も自己存在のためにあるのではなく、全ての生命と共有、共鳴する端末であると認識することが重要です。


共感とは自分を他者の延長として感じ取り、自分の感覚や思考を超えて、全ての生命と共鳴することであり、それにより他人の状況と生理反応を深く理解し、共有することなのです。


問題の確認

職場や学校でのコミュニケーションにおいて他人の感情や意図を読み取ることが難しいと感じるひとはすくなくありません。

この問題は、会議やプロジェクトの進行に悪影響を与え、自己評価や自己肯定感を低下させます。


原因の分析

共感力が不足する原因には、以下のようなものがあります:

- ストレスと忙しさ:日常生活で余裕がなく、他人に気を配る余裕がない。

- 自己中心的な思考:自分のことばかり考え、他人の気持ちに気づけない。

- コミュニケーションスキルの不足:効果的な聞き方や話し方を知らないため、他人の感情を理解するのが難しい。


解決策

共感力を高めるための具体的なテクニックを紹介します:


1. アクティブリスニング:

   - 相手の話を遮らずに最後まで聞きましょう。

   - 相槌や質問を通じて、相手の話に関心を示します。

相手の身体、感覚、心、思考をかんじとります。

   

2. 感情の共有:

   - 相手の感情に共感し、自分の感じたことを伝えましょう。

   - 「それは大変だったね」「その気持ち、よくわかるよ」といった共感の言葉を使います。

共感を言葉で伝えたら、相手の身体、感覚、心、思考の変化をかんじとります。

   

3. ボディランゲージの活用:

   - 視線を合わせ、相手の話に集中していることを示します。

   - 表情やジェスチャーを通じて、相手の感情に寄り添います。

相互の身体表現を通じて、相手の身体、感覚、心、思考をかんじとります。

   

4. 自己反省:

   - 自分の行動や言葉が相手にどう影響するかを考えましょう。

   - 他人の立場になって考える習慣をつけます。


これらの技術で焦点を当てる対象はいつも前述の3つです。これだけで人間存在の状態を定義できるのです。

- 身体状況

- 五感と情動

- 思考


実践の例


共感力を高めるために、相手の身体状況、五感と心理プロセス、思考を自身に投影する具体的なステップを紹介します。


1. 身体状況の投影

ステップ:

- 観察: 相手の姿勢や動き、身体の状態を注意深く観察します。

- 模倣: 相手がどのように感じて考えているかを想像し、自分の体にその感覚を投影します。

- 必要ならどんな体勢、どんな動きをしていたのか質問します。


例:

- 職場: 会議中に同僚が疲れた表情や姿勢をしている場合、閑話休題や休憩を提案することができます。


2. 五感と心理プロセスの投影

ステップ:

- 感覚の共有: 相手が見ているもの、聞いている音、感じている触覚、嗅いでいる匂い、味わっている味を想像します。

- 心理的な共鳴: その感覚に基づいて、相手がどのような心理状態でどう考えているのかを感じ取ります。

- 必要ならどう感じたのか質問します。


例:

- 日常生活: 週末にキャンプに行ったという土産話を同僚から聞きながら、自分もその場にいるように感じ、そのリラックスした気持ちを共有します。


3. 思考の投影

ステップ:

- 考えの受け入れ: 相手が抱えている問題や考えを自分のこととして受け入れます。

- 解決策の共考: 相手の身体、感覚をもとに、一緒にその問題の解決策や対応策を考えます。

- 必要ならどう考えたのか質問します。


例:

- 職場: 同僚がプロジェクトの進行に悩んでいるとき、その悩みが身体や感覚の状況とどのように連動しているのか確認しながら、一緒に解決策を模索します。


4. 全体的な共鳴

ステップ:

- 自己の境界の認識: 皮膚と粘膜に包まれた自己という存在の境界面や、五感と情動の感覚、心理状態、思考を完璧に把握します。

- 共有の意識: それらが自己存在のためにあるのではなく、全ての生命と共有、共鳴する端末であると認識します。


例:

- 日常生活: 眼の前の豚肉がどのような経緯で運ばれてきたのか、自分の感覚や思考を超えて、生きていた豚がどのようになっていたのかとかんじとり、共鳴することで、その状況と生理反応を深く理解し、感謝します。


結論

共感力を高めることで、職場でのコミュニケーションが円滑になり、人間関係がより良好になります。

かつて黒人は同じ人類の中でも別種であるとされて当然のように差別されました。子供のころのいじめでも、動物や菌にたとえて相手を馬鹿にすることがあります。

人間以外も含めた全ての生命が幸せであるように願って、思って、かんじて、初めて平等で前向きな振る舞いができるようになります。


今日から紹介したステップを実践し、共感力を高めることで、より充実した人生を送りましょう。

大切なのは3つのチャネルです:

- 身体状況

- 五感と情動

- 思考


呼びかけ

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