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#インパクトデーゲストインタビューVol.2 「ミントは内省し、自分を手放し、人を引き寄せる力を強化するプログラム」

昨年12月20日(日)開催された第1期プログラム卒業イベントであるインパクトデーが開催されました。

Vol.1に引き続き、ゲストとしてインパクトデーにご参加いただいた杉本 泰宣さんにお伺いました。(Vol.1はこちらから

ご自身の経験から「一つの組織の中では人(の内面)を変えていくのに限界がある」と痛感していた杉本さん。
Project MINT創設者植山と会い、その熱量や、ミントのプログラムの「組織と個人の両輪で進み、さらに具体的にアプローチに進む」内容にも魅力を感じたそうです。

ご参加いただいたインパクトデーへ期待していたことは?
実際に参加してみてどうだったか?

詳しく伺っていきましょう!


ー俯瞰し、自分を手放していく必要性

ーーその様な想いも現在の杉本さんにつながっているんですね。ミントにも共感いただき、インパクトデーにもご参加いただきましたが、参加前に期待していたことはありますか?

 そうですね。インパクトデーは、機会を与えてもらったフェローがその日に向けて考察を重ね、発表をする機会ですが、「それでいいんだよ」と参加者全員がそれを受け入れる場所であると考えていました。そもそも正解がない中で、フェロー全員が悩みながら自分が正解だと思えることを発表し色々な方々と対話を行う、その場自体に意味があると思います。「同じ時代を生きる仲間として何でも相談してほしい。今この時間を忘れないで、自分のパーパスに沿った次のアクションを起こしていこう」そういう時間、雰囲気になることを期待していました。ですので、他のゲストの方々がどんなコメントをするのかにも興味がありましたね。期待通りゲストの方々から様々な助言があり、すごく良い時間だと感じています。

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(インパクトデー当日の様子)


ーーそういっていただけると嬉しいです!

 あの様にお互いの想いをぶつけ合うような素晴らしい時間は、中々ないのではないでしょうか。どうしてもオンラインイベントは一方通行になりがちで、ツールを超えてこないと言いますか、、、参加者の機微としてリアルでは起きないことが起きやすく、オンラインだからこそ運営が難しいと感じています。しかし、フェローごとにゲストを細かくグループ分けをし対話をする、また戻ってきて違うグループで対話を行い、最後に全体で共有をする、というプログラムづくりも秀逸で面白く、学びになりました。

ーーありがとうございます。フェローも緊張して臨んでいたんですが、ゲストの皆さんが温かく迎えて下さったことで対話が進んだ印象があります。大変ありがたいです。

 フェローの緊張感は感じていました。最近知人がこんなことを言ってまして、「緊張するということは、もうすでに相手からどう見られるか、期待する承認欲求があるからだ。」と。ゲストからどう見られるんだろう、こう見られたらヤダな、という気持ちがあるから緊張するんですよね。もう少し俯瞰して考えて、「沢山の方々に自分の意見を発表する機会があることがありがたい」と思えたら緊張はなくなるのではないでしょうか。伝えることに集中する、答えを探してそれを発表するのではない、ということですね。緊張のマインドセットを変えていく、自分を手放していく必要性も感じています。これもある種の自己内省だと思いますし、組織にいる鎧を外していくという行為がミントにおいて必要なアプローチなんだと思います。鎧を外して一個人として発表が出来たか、フェローの中でも結構個人差があるのではないでしょうか。これは企業文化の呪縛がどれだけ個人に浸透しているのか、ということだと思いますが、そもそも正解はない問題を扱っていますので、他人がアドバイスはできても、その問題で考察を重ねているフェローを否定することはできないですよね。ゲストも愛を持って、フェローが考えていること自体を受け入れていくことが大事なのでは、と感じました。

ーー俯瞰し自分を手放していく必要性、またその状態を受け入れる大切さを痛感しています。

 自分を受け入れるのって難しいと思います。達観したら仙人ですから(笑)その苦しみを持っていることが人間なんだということを理解することが何より大事ですし、それに対してマクロ、ミクロの視点を行き来して捉えること、それはミントのプログラムを通してスキルアップが出来るのではないでしょうか。
 私自身、高野山で半年修行して僧籍を持った僧侶でもありますが、同時に俗世間にまみれ会社を経営し利益をえる事業活動をしています。これは矛盾ですよね。社会の平安を願ってお寺にこもるのがあるべき姿なのではないか、と言われてしまえばそうです。しかし、昔とは背景が違い、社会的プログラムであっても成り立たなくなっていると感じているがゆえに、その役割を変えて行かなければ、と考えています。僧侶としての役割はむしろ世間にまみれて一緒に苦労しながら、生き様のようなものを表現したり、伝えていくことなのではないか、私にそれができれば、と考えています。


ー外に探しに行くより自分の中にあるものを探しに行き、個人の殻を破る

ーーなるほど。苦しみを抱えている状態を俯瞰して捉え、認めると言うことでしょうか。

 400年続く家に生まれきて、自分が生きる80年くらいの人生はとても短く、ちっぽけなものなんだと常々感じています。仏教の教えから俯瞰して考えれば考えるほど「自分とは何者なのか?」「これを叶えるのは自分のエゴなのか?」などと考えてしまいます。しかし、そういった究極な思考を含め自身の過去は受け入れざるを得ないですし、その矛盾の中で葛藤しながら言葉で伝えていくことでしかありません。私は、関われる方々と同じ共感、同じ方向、同じ時代を生きられる、それだけで結構幸福度が高いんです。常に明日死んでも後悔がないと思っているくらいで、何より今日を生きることです。常に明日がくるとは限らないですし(来るのですけど)明日の自分と今日の自分は異なる細胞が生きながら、その変化も含めて自分自身を覚悟して生きていく必要がある、と考えています。

ーーそこまで俯瞰して考えていらっしゃる、、さすがですね。

 私は人が亡くなることを人より沢山みてきましたので、自分に何が起こってもいいようにしておかなければ、という気持ちは人より数倍強いと感じています。誰しも幸せを外に求めて活動しがちですが、しかし、今ある環境を幸せだと思うところから始めないと、どんな言葉も行動も伝わりづらいものになってしまうのではないでしょうか。これは最近ある本から読んだ、「幸せのトップダウン」と言っているんですが、外に求めなくても今あるところから幸せを振りまいていく、そうすれば自然と裾野は広がっていく。そういう人に周りは自然と引き寄せられるのだと思います。
 ミントの中で重要なテーマである「内省」「対話」もそうですよね。外に探しに行くより自分の中にあるものを探しに行き、個人の殻を破る。そして、それを続けていく。一つアプローチを見直してみるだけで物の見方、掘り下げ方が変わりますし、疑いながら捉えていくのが大事なのではないでしょうか。


ーミントは内省して、手放して、人を引き寄せる力を強化するプログラム

ーーインパクトデーを通じて、ご自身には何かプラスになることはありましたか?

 はい、ゲストとしていらしていた島田由香さんとご縁をいただき、連絡を取り合っています。そして、なんと私の兄と既にお知り合いで一緒に活動されていることを知り、この繋がりに驚いています(笑)兄は実家で副住職もしながら、地元の行政マンとしてイノベーションオフィスやワークシフトしている方々を受け入れる企画やプログラムを作ってまして、島田さんもご一緒されているそうです。島田さんとは私の現在の活動をお話しながら、現在、島田さんがワーケーション先としてよく訪れている和歌山県でなんらか連携できないかと話し合っています。縁がどんどんつながり、嬉しい限りです
 ミントは内省して、手放して、人を引き寄せる力を強化するプログラムだとも思っています。このフローを創り出せるとそれにのって新たなフローを見つけて波が強くなる。ビジネスにならなくても、この様な出会いが繋がっていくことに感謝しかありません。その意味でも、インパクトデーはプラスになることしかなかったですね。

ーーありがとうございます!今後ミントに期待することはありますでしょうか?

 先程もお話したように、縁を引き寄せ、縁を大切にしていくということです。住んでる地域も、想いも、仕事も違うけれども、コミュニティとしてお互いに相談したり、協力したりできる場であり、また、「生きる」「内省する」「パーパスに沿って活動する」というミントで共通するミッションと共にお互いにサポートしあえるコミュニティであってほしいです。これは、私が地域活動でしていることと同義だと感じています。コンテンツごとで皆に協力を仰ぎながら、人が繋がり、さらに新しい引き寄せが起こり、様々なチャレンジをしていく。その様な文化づくりができたらいいな、と考えています。私に出来ることは何でもサポートしたいと思っています。

Fin.

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