<定期購読マガジン特典>【水野和敏が斬る!!…紙面では書ききれなかった確かな検証…】三菱OUTLANDER PHEV P と BMW iX3 Mスポーツ BEV
『雑誌ベストカーを読んで全般がわかり、Youtubeで取材の様子を観る、そして このライブ配信で正しい本当の知識や見識を知る』
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今回は、三菱OUTLANDER PHEV P と BMW iX3 Mスポーツ BEV を取り上げてみました。
この二車の販売価格は300万円以上違いますし、SUVとしての商品の狙いも違います。 しかし…「日本の実用的なオフロードタイプ SUVをPHEV仕様で追及した OUTLANDER」と、「ドイツのスポーツ&デイリーユースタイプの SUVをBEVで造り上げてきた BMW iX3」 という、 "電源の供給方式やモーターを駆動させる方式" も違い、プラットフォームの共用条件も違うこの二台を、敢えて解り易くそれぞれの特徴をみるため選んでみました。
それぞれの商品の狙いや、電源とモーターの使い方の違いが商品にどんな影響を与えているのか診てみましょう。
ベストカー編集委員の梅木さんと共に、そのクルマが生まれた背景や 検証結果のプレゼン資料なども交えて色々探ってみたいと思います。
【BMW iX3 MスポーツBEV】
既に販売されていて、クルマとして熟成されているBMW X3のエンジン車をベースに、EV化に関連する変更以外は殆ど車両には手を加えず、床下に大型80kwhのバッテリーを搭載。286psのモーターを組み込んだ駆動ユニットを X3のリヤ・デファレンシャルギヤと置き換えに配置して2WD駆動に変更したBMW iX3 Mスポーツ BEV ➪ EVの特徴が見事に表現されていました。
エンジン車とBEVを比較するには最高のサンプルです。
その結果の一部です…
エンジンルームからエンジンや駆動ユニットを無くして、制御系ユニットと12Vの従来バッテリー搭載だけにしたフロント部分は軽量化され、前後の重量配分はRR車に近いものとなりました。
もともと 高いレベルで操安性や乗り心地が仕上げられていた X3基準車から「フロントの軽量化+重いバッテリーの床下搭載+リヤ2WD駆動」に変更された iX3 BEVの日常域での操安性や乗り心地は「ポルシェやスマートのような軽快な応答性と、ドッシリした4輪の接地性と少ない姿勢変化、そして突き上げの少ないフラットな乗り心地」になりましたが、300kg以上増えた車両重量による慣性力での「グニャ感と動きの遅れ」はやはり感じます。
【三菱 OUTLANDER PHEV】
日産と共用の新しいプラットフォームを採用し、エンジンと前後2つのモーター駆動ユニットを搭載。エンジンとEVの両方の開発とコストが必要なこのPHEV仕様に、3列シートを設け 内装も豪華風に仕上げたこのサイズのクルマを、500万円台の販価帯で売る OUTLANDER PHEVには高いバリューを感じます。 日本のメーカーだから作れるクルマかもしれません。
動力性能や駆動機能は、長い時間の中で蓄積された三菱の独自技術により、前後に独立したモーターの駆動ユニットを上手く使い熟し良く纏められています。
しかし…エンジン車とEVの両方の技術の適用と開発が必要な、クルマとしての各性能部分(操安性、乗り心地、音振 等)の纏めでは、ベースとなるプラットフォームの設計仕様を含め、リヤフロアからのブルブル振動や、ルーフからのロードノイズなど、少し粗削りで仕上げが不足気味な処も見受けられました。今後の改良に期待をしたい処です。
< 今回は事前に頂いた質問の中から、以下の2問にお答えしました >
(※Q&Aコーナーで頂いた質問をこのコーナーを使ってお答えさせて頂く場合もあります。⇨できるだけ、多くの質問に回答したいため)
・モーターを使った四輪駆動技術について(選択機能トランスファーとの差)…?
・サーキット走行で縁石を踏むのは正しいのですか(富士24hrレースから)…?
併せて、海外雑誌の編集長の運転の腕はどのレベル…?
正しい知識や商品開発のバックグラウンドなどを知ることで、クルマを見抜く目が変わったり、日頃のビジネスなどの参考になることを皆さん自身が感じられることと思います。
ここから先は、動画でお楽しみください。
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