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【クルマ編-第60回】HONDA ACCORD e:HEV <プレミアム>

 トヨタのカムリや日産のアルティマと共に、アメリカ市場でラグジュアリーセダンの御三家を形成している、ホンダのアコード。 今回は、敢えてアメリカ市場に向けて磨かれた、セダンを取り上げて紹介したいと思います。
以前に比べて小さくなったセダン市場の商品価値を、新型 Honda Accord と共に検証してみましょう。
 
 日本ではミニバンやSUVに押され、勢いが弱くなっているこのクラスのセダン市場ですが、小型のSUVに押され気味とはいえ、アメリカでは未だに中堅所得層の生活のクルマとして大きなマーケットと生産台数を誇り、更に メーカーにとっても収益の柱となっているカテゴリーです。しかしその分、商品の競争力や価格は厳しくチェックされるカテゴリーでもあります。
この3車種(クラス)の商品の競争力は、単なる流行りのデザインや IT関連のテクノロジーを取り入れるだけではダメで「人々の日常生活に密着した、意味のある実用性や利便性、そして経済性」など、原点に帰った「生活の中での進化」を強く求められるマーケットなので、私は常に高い関心を持って診ています。
そして、そのような事が求められるカテゴリーだからこそ「日本車が御三家」になっているとも思います。 近年は韓国車や アメリカ車の追い上げも一段と厳しくなっていますが… がんばれニッポン! 的な感じもあります。

この様な背景を見据えながら、北米事業収益の主要ドル箱 である、ホンダ アコードのフルモデルチェンジを評価すると共に検証しました。

アメリカの市場の特徴として「クルマの大きさ(サイズ)の制約が、他の国に比較して緩い」という社会環境がありますし、「衝突時に命を守るためには、クルマの大きさと トランク(後突の衝撃吸収)は大事な要件」という概念も強くあります。 欧米では、日常の実用性や利便性より「もしもの時に命を守る プライオリティ(意識)」が高く、サイズや車型には敏感です。
大型のSUVが流行り始めた最初の購入理由はこれでした。
 
 少し前まで、日本では「ホンダ アコードは小型車クラスのクルマ」という位置付けでしたが、今回のモデルチェンジでは、Mercedes E class(車重1800kg) と同程度まで車両のサイズを拡大してきました。 しかし、車重は、e:HEV仕様にも拘らず遥かに軽い1600kg以下に抑えています。更に驚くのは、室内の広さや荷室の広さと利便性で、「E class が狭いと錯覚させる」ほど、スペース効率や設計の処理はよくできていました。 エンジンルームから空調ダクトやデフロスターノズルを通ってフロントガラスに反射して聞こえてくる「ハーフスロットルでのエンジン騒音(雑音)」以外は、動力性能を含めて不満の無いレベルでした。
そして、エンジンルーム騒音以外の NVHの音と振動、ホップ路面を含めた乗心地の性能 等は「クラス感を超えて向上」していました。
 然しながら…広い駐車枠&前向き駐車のアメリカ市場では全く問題はありませんが、長いフロント・オーバーハングと 回転半径5.7mの組み合わせは…
日本の市場環境では、事前に試乗して確認した方が良いのでは…? と思います。

皆さんも、アメリカ市場に向けて更に進化をした、Honda Accord のハンドルを握って、日本にいながら「アメリカンテイストなドライブの雰囲気」を日本のクルマ文化や市場要件との違いを感じながら愉しんでみてはいかがでしょう?

ここから先の本編の動画をご視聴して、知見を広げてください …

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