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【クルマ編-第54回】CITROEN BERLINGO LONG SHINE XTR PACK <レギュラー>

日本では今や 巨大なマーケットとして確立されたミニバンの市場。
日本でこの市場が成功した主な要因として「4ナンバーの商用車とは違う、乗用車専用に開発されたクルマ」と言うことがあります。
 以前('80年代…)は、商業用ワンボックス車の派生バージョンというイメージがありましたが、「そうじゃないんだよ !! これはれっきとした乗用車専用の車種、バンや 4ナンバー車とは違う」そして更には、「どうせ一般道は60km/h以下、希に走る高速道路だって100km/h以下。だったら、室内が広くて使い勝手の良いミニバンが賢い選択」という意識と商品イメージを築きました。ここに、欧米とは違う日本独自の成功の鍵があったと思います。
(欧米では、未だに 税金が安い商用車が主体でミニバンは派生車の扱い)
それまでの商用車との兼用車種ではなく、乗用専用車として売り出された初期の車種「日産プレーリーや三菱シャリオは、広い居住性や積載性の実用利便性」などが市場で受けました。それ以降のミニバンマーケットの急激な成長は皆さんご存知の通りです。

一方、欧州では、日本より5割も高いガソリン代や、生活道路でさえ高速(80~100km/h)で走行するため、燃費やCO2の排出量と動力性能の悪さ、更に、高速領域での緊急回避性能や衝突安全性などから 、乗用車としてのミニバンの市場はレンタカーや送迎用など限定された範囲にとどまり、販売の主軸は商用(業務)車がメインとなっています。 
しかし、その一方、国産ミニバンの「迫力ある造形と派手なメッキ装飾で、買い得や豪華感を演出し、ラグジュアリーな室内を模した商品像」とは真逆に、コマーシャルカーをベースした「日常との融和を図った 親しみ易いユニークでモダンな外観」と、「過度な装飾を排除して、機能的でシンプルに纏められた内装」は、国産ミニバンとは一線を画した差別化が図られ、愛好者の根強い人気を生む要因となっています。

この辺が、自動車を取り巻く社会環境や、消費者の日常生活での価値観の違いですね。 特にこの様なクルマを視ていると、その背景を強く感じる事ができますね(@_@;)

ミニバンというより、ハイエースやキャラバンと同じ商用車用の
実用的なバックドア廻り。実用性と機能性を上手く造っています。

最近の国内のミニバンのマーケットを観ると、従来からの「派手で買い得感を演出した外観や、スペース効率の良さと豪華な内装」を追った商品だけでなく、欧州製ミニバンの様に、使い勝手の良い実用性と 乗用車の快適性を組み合わせた「親しみやすいシンプルでユニークな外観や、センスよく機能性に徹した内装とデザイン」により、欧州製ミニバンの様に、マルチ・パーパス性を高めた トヨタ シエンタに代表されるようなタイプのミニバンも観かけるようになってきました。
 
今回は、 商用車派生の欧州製ミニバン(ワンボックス)の中でも、最もモダンで新しいセンスと上質さ訴求しているブランドの CITROEN から、日本でポピュラーな3列シート仕様の BERLINGO LONG SHINE XTR PACKを選んで 評価と検証をしました。
 国産車とは違う機能性や耐久性を主体にした造りや、積載量の大きい商用車と兼用の車体&シャシーだからこそ造りだせる性能など、興味深い点が多くありました。例えば、ブレーキ性能の停止距離は高性能スポーツ車を遥かに凌ぎ、乗心地も高級サルーンを超える性能でした。
私も驚いたその違いや内容は、動画の中でしっかりとデータと共に解説をしています。 動画を観て確認して下さい。

皆さんも、日常生活のパートナーとして、顧客様に対して「他社製品と違う何を提供する」のか…? そして、そのシーンと楽しさを「どんな価値を持ったベネフィットとして実感させている」のか…? そんな視点で、街中で観かけるクルマを、日常の中で洞察してみませんか!! 
きっと色々なことを教えてくれると思います。 そしてそのような洞察と思考はクルマに限った話ではなく、ビジネスや日常の中でも何かのヒントや閃きになって活きますよ~。

… ここから先は、本編の動画をご視聴してください …

※ プレミアムプランでは、「デザインや性能と機能の分析とその評価、そして色々な部分の仕様や造りの詳細説明、実車測定したデータの結果」など、ホワイトボード解説も交え、より充実した情報や知識をお愉しみ頂けます 。

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