見出し画像

【思考編-第4回】織田信長の戦(いくさ)…戦の勝利はなに ? 真の目的は敵を滅ぼすことではなく、敵を手中にする事

水野和敏と”愉しいクルマライフ”や”未来への思考”を創ろう、プレミアム版配信、思考編の第4回は、織田信長の戦(いくさ)を取り上げてみました。

04_思考WT編_image12_Photo_Trim

信長公は私の「人生の師であり、思考の学びの恩人」であり続けています。
歴史の専門家は、信長公記や残された文献等の「文字」から「何が起こり、どうした」というHow to的な解説をされますが、私は How toではなく、What & Why「その時の状況から何を予測し、何の為に何を目指し、その決断をしたのか?」の”織田信長の想像性と先見思考”を研究し、レース活動や新型車の企画&開発、そして世界ブランド創りの中で常に教本としてきました。
今回は”織田信長から今を学ぶ”シリーズの続きで、戦(いくさ)を取り上げてみます。

04_思考WT編_image11_Photo_Trim

「戦(いくさ)= 戦い相手を倒す事」という他の戦国大名の戦と一線を画し、信長公は目的や状況に応じて、大きくは3タイプの違う戦をしました。
Ⅰ) 周辺の敵への備えや次の戦の為に「味方の損失を最小に抑える、防御の為の戦」
➪桶狭間や長篠の戦い等、敵の当主や騎馬隊等主要な戦力要因のみを叩く戦
Ⅱ) 宗教や一揆のように利益は生まず完全支配の為の「相手を完全に殲滅させ、消滅する為の戦」
➪本願寺、比叡山や長島一向一揆、伊賀甲賀の戦等、敵の再現を防止する戦
Ⅲ) 相手の領地を手に入れ「利益を生み、国力や兵力を高める為の戦」
➪主に調略や持久戦を戦いの主要活動として、双方の直接の殺し合いを最小にした戦
[ 現代版、吸収合併による他社の消滅……但し決して当主は残さない]

04_思考WT編_image24_Slide

今回は、戦国武将の仕来りでは「戦は闘うもの、勝敗はいかに多くの敵を倒したか!」
という戦国時代にあって、秀吉や光秀など調略に秀でたものを重宝し敢えて「調略など武士の恥」という他の戦国大名と一線を画し、調略と持久戦を最重要視した戦(いくさ)を主体にした、信長公の思考と先見性について話してみます。

此処から先は 文章では解り難いので実際の画像で解り易く説明してみたいと思います。

ここから先は

27字

¥ 1,500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?