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【水野が語る…「よもやま話」-8】乗り心地や座り心地が良く、疲れないシートと姿勢

皆さんはクルマを選び、そして買う時に、乗車姿勢やシートはどのように評価して確認をしていますか…?  今回は、姿勢とシートについて語ってみます。
例えば、こんなことを想像してみて下さい…
会社などで働いている時の事務机の椅子や 作業用のシートと、家に帰ってリラックスしようとする時のソファー、この違いは何でしょうか…?

会社の事務机では、パソコンのキーボード操作をしたり書類を書いたり、引き出しやキャビネットから書類やファイルを取り出すなど色々な動作をします。これは作業場で使うシートも同様で「機能的で動きやすい」事が大切ですが、残念ながらリラックスする事は難しいのです。
逆に、家のソファーはリラックスできて楽ですが、作業や事務処理等には体が思うように動かず不便です。最近では、テレビゲーム専用シートなどで比較的クルマの運転操作に近い、決められた一定の操作に最適なシートも販売されています。
では、クルマの運転や助手席&後席の姿勢やシートはどのようなものが疲れずにリラックスもできて良いのか? 加えて、クルマの場合には 加速やブレーキ、旋回などによる外力から体をサポート保持する機能も必要です。

飛行機の、 高い着座姿勢にして前後寸法をできるだけ詰めて多くの人を乗せるエコノミークラスのシートと、リラックスを演出するために 少し低めにし更にはレッグレストを付けたビジネスクラスの「 姿勢とシートの違い」や、高い姿勢で乗り 座面も平坦で硬めの路線バスと、姿勢を少し低めにしてバケット形状を付けた観光バスのシート、更には通勤電車と長距離特急列車のシートの違いなどで日ごろ皆さんも色々な体験をしていると思います。 これは料金だけの差では無く、姿勢の目的から必然的に決まってくるシートのエッセンスがあるのです。
クルマも同じです、目的に合わせて人間を乗せているのですから… 例えばミニバンやSUVの3列シート車のように「視界や室内を広く見せて、前後の乗員スペースを詰めながら 収納時の積載性を向上させる」為に、高い着座姿勢で座らせ、平坦な座面形状と薄く硬めのクッションにしているシート」と、セダンのように乗員を最優先して「運転に最も適切な姿勢と 座面に体をホールドする適度な角度や凹凸がついた、体重に合った硬さのシート」。
(ミニバンの中にも、VIP仕様ラウンジシート車のようにセダンに近い乗車姿勢にして、本来ミニバンがもっている多人数乗車や積載実用性をトレードオフして乗員優先にしている仕様もあります…)
つまり、クルマの車型目的に対して乗車姿勢は決まり、その姿勢から「シートの形状や仕様」は、メーカーや設計者の思惑による多少の差はありますが、ほとんど必然的に決まってくるのです。
言うなれば、セダンかSUVかミニバンか…、車型が決まれば商品目的から姿勢は決まり、その結果シートの仕様の殆どは決まってしまうのです。
事務机の椅子とソファーの差の様なものです。
クルマで視ると、運転操作のスムーズさや 長時間運転と同乗での疲労も実は大きく違っているのです。

このように、クルマから色々なことを学ぶことで、日常に役立つ知識や知恵も同時に身につけていきましょう…

ここから先、詳しくは動画をお愉しみください。

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