見出し画像

【思考編-第9回】織田信長と明智光秀の思考差 ”何故、光秀は信長を討ったのか?”〖前編〗<2021年 特別講座>

コロナ禍などで ”会社、ビジネス、個人”それぞれのレベルで「今すぐ変えていくか…?  それともこのままにして収束&復活を待つか…?」
不安や迷いを抱くこの時期に、今後を考える”先見思考”のサポートに最も相応しいと思われる「織田信長と明智光秀の思考差、何故 ”光秀は信長を討ったのか…?”」を“水野流新説本能寺の変、本当の要因”から講演します。

「えっ!! なんで今のこの時代と"本能寺の変"が結びつくの…?」と思われるのは当然だと思います。今迄マスコミや専門家の方が言ってきた事と、私が唱える本能寺の変は根本要因が違うからです。
マスコミや専門家の方々は「残された資料の文字や言葉」から諸説唱えますが、その殆どは信長や光秀の自筆や直言で無く「他人が書き記し、他人が思い言った事」が主体で伝言ゲーム方式です。
私は違う方向「その時の於かれた環境条件や状況証拠と、リーダーの対応思考」から推定し視ます。

09_思考WT編_image06_Photo

巷では「秀吉や家康の陰謀、逆恨み、領地替え…」色々ありますが、重箱の隅を突くような小さな個人の恨みや欲だけで、一万人以上の組織が乱れぬ統制を取り動くことは不可能です。
実際にリーダーを実践し、結果を残した人であれば解ると思います。
余ほどの強権と独裁力を持たない限り、良識あるリーダーの基では”大儀(使命感)と共有された目的設定”がマストです。
[ 明治維新も、天皇の錦の御旗(使命感)と共有目的(新しい日本)があったから、薩長連合は ”反乱軍" ではなく ”維新軍” となり得た ]

私の ”本能寺の変が何故起こったか?” の結論は...
”世界を視て未来思考で新しい日本の統治体制を創ろうとした信長”と
”日本の伝統的統治体制を守ろうとした光秀” の「未来と過去」の思考差

<光秀の日本国への使命感!!>
教養あるが故、「武家の立場をわきまえ、戦乱を収束し、天皇を最高権力者とするあるべき姿」に向け、日本だけを見た古来から続く統治体制の再興。
【天皇は最高実権者、その下で公家と武士(統領の幕府+領国持ちの大名)による二重統治、そして宗教特権の認知】で、日本の伝統を守り、理想のあるべき姿での統治に戻そうとする光秀。
日本の伝統を追う光秀の後ろ盾は朝廷や公家そして幕府、それにより造られた使命感は「”人としての存在”である信長を遥かに超えた」。
光秀の私利私欲や権力を求めた裏切りでは決して無く、日本を守ろうとする美しい使命感による”本能寺の変”であった。

<信長の描いた統治体制は まさに現在の日本!!>
日本だけでなく世界を観て、強国日本を創る新しい統治制度。
【天皇と公家は象徴とし、安土城を中心とした武家による中央集権統治(各国は現在の知事と同じ統治権のみで領国は与えず) と、公家と武士による二重統治の撤廃。そして完全な政教分離】の現在の体系に近い統治制度を創ろうとした。秀吉や勝家、光秀も目的と戦況に応じて所領替えをされていた。

併せて、植民地支配化の先遣隊である宣教師を逆に使いこなし「日本の凄さを西洋に伝えて威嚇し、海外の情報や戦力用具」を手中にしていた。また、西洋における法王と国王による二重支配体制の問題も知っており、政教分離を推進した(政治発言権を持つ武装した仏教宗派の一掃)。
(信長によるローマ法王やスペイン国王に対する日本の凄さの威圧により、後に派遣された支倉西洋使節団なども手厚くもてなされた。)

09_思考WT編_image07_Photo_trim

しかし…本能寺の変により信長は亡くなった。

その後を継いだ権力者の視野は狭く日本に留まった!!
秀吉は”関白”となり、公家と武士の二重統治を継承し、日本の保守から宣教師を追放し海外とのパイプも絶った。また、家康も幕府体制で古来の統治に戻し、鎖国と共に日本の世界への進化を停めた。
“たられば”ではあるが… 本能寺の変が無ければ、アジアの覇権は日本が持ちヨーロッパと並ぶ国際的な影響力を築いていたであろう。なぜなら、その視野は世界に向けられていたから…
本能寺の変は、単に光秀が信長を討っただけでなく、その後の何百年という日本の軌跡を大きく変えてしまった。それは、明治維新に匹敵する、新しい統治体制を決定づける”変”であった。

➪ コロナ禍やIT化、グローバルなビジネス環境の変化など停めようもない大きな変革が求められ、その対応に戸惑い悩む皆さんにとっても、思考の重要なヒントを与えるテーマとして取り上げました。

「水野流”推定思考法”による、本能寺の変の真の要因 ➪織田信長と明智光秀の思考差」これは大切なテーマですので、〖前編〗と〖後編〗の2部構成にして配信します。

詳しくは、推定思考のチャートを使って動画で解説します。

ここから先は

33字

¥ 1,500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?