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N高PBL初の服飾系プロジェクト。優秀企画に選ばれた生徒の作品とは!?

2020年11月に実施した、N高等学校通学コース週5生を対象にした「オリジナルブランドの洋服をつくろう!」プロジェクト。
単に洋服のデザインを考えるのではなく、SDGsの視点で服飾業界の課題を学び、生徒が考えるターゲットに相応しい「持続可能な洋服」とはなにかを考え、さらには、Adobe Illustratorを使った制作を学びました。
今回は授業の導入から優秀企画の発表、そしてその先までを報告します!

はじめに

N高の生徒をはじめ、私たちは服飾を通して世界の環境に与えるインパクトをどのくらい認識しているのでしょうか。
「衣食住」と言う言葉が表すとおり、「生活するために服があって当然」と思い過ごしやすいなかで私たちが環境を破壊しているという視点はなかなか想像し難いものであると思います。
そんな社会課題を考えるきっかけになって欲しいと考え、この特別プロジェクトが生まれました。

初回授業-インパクトのある動画で学びを深める!

1枚のTシャツのライフサイクルを紹介したTEDの動画です。

この動画でも示しているように、たった1枚のTシャツには環境破壊に繋がる原因人権問題・労働環境への課題が多く隠されています。
それを私たちは意識せずに、使いふるした洋服をいとも簡単に捨てている現状があるのです。

服飾大学講師のご講演

初回の授業で学んだことをさらにブラッシュアップするため、大手服飾企業のマーチャンダイザー(MD)であり、世界の工場を管理統括していた経験のある講師の方に起こしいただき「服飾業界の現状と今後」についてご講演いただきました。

さぁ制作実践!

生徒には雛形となるデータを配布し、「環境や労働問題を解決するor解決を提言する」をテーマに自由にデザインを制作。
その中から優秀企画として選ばれたデザインは実際に生産してプレゼントします!というご褒美企画もあります。

優秀企画に選ばれた企画とは!?

最終日は各キャンパスで自分がデザインした洋服とそのコンセプトの発表会を実施!そしてその中から約50名の生徒が「実際生産しちゃおう企画≒優秀企画」に自ら応募していただきました!
そして厳選の結果、下記の5名の洋服を生産することに🎉 ✨

名称未設定 1

いずれも、テーマにあう環境や労働・人権問題を訴える考えさせられるメッセージが洋服に書き込まれており、デザインにも意味があったり生地も環境に優しい素材を提案してくれています。
短い学習期間でしたが、学んで欲しいことをしっかり吸収してくれたようで授業を企画開発した側としても嬉しい限り!

これら5つの洋服のデータは既に工場にわたっており、2月中頃には本人達のいるキャンパスに届けられる予定です🎉

終わりに

普段何気なく着ている服、それらは世界中の多くの人々の時間と労力で生み出されています。ひとつひとつの服に感謝しつつ、いつまでも大切に、そしてその工程に関わる方々により働きやすい環境を提供できるよう、より地球が平和であり続けられるよう意識し行動しなければならないと感じています。
この授業を通して、「服の見方が変わった」という生徒の声も聞こえましたが、一過性の授業として終えることなく、今後も継続的に社会課題をテーマにした授業を企画し提供していきたいと考えています。

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