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学校好きでも不登校になる

こんにちは、Project_MEスタッフの森岡です。
普段は裏方として不登校経験者インタビューの執筆やサイト構築を行っておりますが、今回は私自身の不登校経験と思うところについて、書いていきたいと思います。

学校が嫌いだから不登校になるのか?

学校が嫌いだから不登校になるのかと言えば、必ずしもそんなことはないと思います。だいたい「いじめ」だとか「雰囲気」だとか「担任/クラスとのトラブル」など、不登校へのトリガーを引く出来事があって、学校に行けなくなると思います。

文部科学省が出している 平成30年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について によれば、”「学校における人間関係」に課題を抱えている”と答えた生徒数は約2.2万人、全体の割合の18.7%程度だそうです。
このアンケート結果が意味していることは、学校に原因があるとはっきりしている生徒が、これだけいるということですね。私が不登校になったきっかけも部活動での人間関係でした。

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この18.7%の「学校における人間関係に課題を抱えている」人の中には、学校が好きだけど、いじめなどの問題があって通えない人がいると思います。なので、学校にトラブルがあったから「通わせなければいい」が正解、ではないですよね。私は学校が好きなのに、行けないというもどかしさを感じていました。確かにいじめはありましたが、それでも通いたくて、でも身体が拒否反応を示してついてこない。
今回はそんな「学校が好きだけど、不登校になるケース」の話をします。

学校好きだが不登校になるケース

例として、自分の話をしますと、
私は中学2年生から卒業まで、不登校でした。
「いじめ」というほど強い状況ではなかったのですが、容姿へのからかいが限度を越えて、ああもう全部嫌になっちゃったなと思って、学校に行けなくなりました。

私は学校という場所が好きです。これは今でも変わらずに思っていることです。みんなで一緒の時間を過ごして、ふざけあって楽しむことが好きです。
それに、何をすべきかは先生から指示されて、言われた通りに頑張れば褒められますし、ついでに自分の力も伸びていきますよね。
深いことを考えずに学び、遊べる学校という場所が好きです。それから、やりたいことがあれば、それなりに自由にやらせてもらえます。部活や選択授業は、自分の興味あることをやれていたと思います。

小学生時はやんちゃに過ごし、いたずらっ子たちと徒党を組んでピンポンダッシュやら落書きやら、周りに迷惑をかける悪ガキでした。
一方で、自信が抱える容姿的なコンプレックスがあり、いじめや鬱に悩まされたこともあります。私が不登校になった直接的な原因も、容姿への過剰ないじりのせいでした。
当時、剣道部での成績が振るわず、不安定な精神状態だったのですが、その時に部活仲間が発した「お前、白血病のひとみたいだよな。そうやっていつも帽子被ってるの」という一言、一生忘れないと思います。
あの何気なく放たれた一言のせいで、台無しになったことを思い返すたびに、ぐるりと黒い渦が心を満たしていくようで、気分が悪いです。

この発言から少し経ったころ、部活の朝練に行くために通学路を歩いている途中に、強烈な吐き気を催して自宅に帰りました。ただの体調不良だと考えていたのですが、翌日も同じ場所で吐き気がこみ上げてきて、何日もそれを繰り返し、そして不登校になりました。

まとめ

先述したように、私は学校が好きでしたが、友人から酷いことを言われて傷つき、通えなくなりました。
当時通っていた個別指導塾に事情を話すまでは、学校が好きなのに通えないもどかしさを抱えて引きこもっていました。
この話は次回詳しく書こうと思います。

不登校のお子さんがいるご家庭では、ぜひ「うちの子は学校が嫌いなのか」と断定しないであげて欲しいです。私と同じように学校が好きで、でも行けないもどかしさに苦しんでいるかもしれません。
もし「学校は好き」ということであれば、学校や、フリースクールなどの複数人で学ぶ環境との関係を断ち切らない道を、お子さんと一緒に考えていただければと思います。

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