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【主観と客観】

主観と客観と主客一体


アナタが会話する相手から人や物、
事象について何等かの答を求められたら、

「自分の考えを柱に感じ取り
 主観的に答えますか?」

それとも
「自分の意見を入れず見たことを
 有りの侭に客観的に答えますか?」


改めて昔の自分を省みると、
思い遣りの大切さを知り学ぶ以前は、
主観・客観」をゴチャ混ぜの状態(意識)で
相手ことを何も気にせず無意識に答えていました。

主観-解説図

主観は、相対的な事実を現したものです。
例えば、正しいと言う人や事象の
見方・捉え方や判断・決断、意思決定の場合、
自分だけの判断でする主観的な見方だけでは、
その場やその人への感情に左右され誤り易く、
時には触れ合う相手や仲間から誤解を生み易く、
他人と衝突や摩擦を起し兼ねませんし、
不本意な結果を生むこともあります。

一方「人として何が正しいのか否か?」
と言う客観的な見方なら私心が少なく
公平に、間違いや誤りに気付かせてくれ、
適時、適切・適正な答えが導き出せます。

主観について別な例を挙げてみますと
主観を交えた文言、
「参考にします。」
「そうかもしれない?」

と言ったことも、その例として挙げられます。

この場合、
人との交わりの上手な人は主観を
重んじつつ相手の発する言葉や知識を
客観的に捉え、自分に必要なこととして
新たに受入れることを表す、
「学びにします。」
「そうですね。」≒
そだねぇー
「新たに知りました。」
などの言葉で意思表示(主観)の巧みに
言葉を使いながら相手をリスペクトし
上手にコミュニケーションをしています。

以上をまとめると、
人の持つ主観と客観は、別々の対立関係あるのではなく、
主観と客観が一人の人の中に存在するということです。
言い換えるなら主観と客観が一緒「主客一体」とも言えます。
故に、主観は悪で、客観が善と言う対立関係は成立しません。

また、日本の「おもてなし」で用いられる
主客同等の心を表す「主客一体」のみでなく、
主観(的)と客観(的)、「表裏一体」と言う別の意味を
持ちそれをあらわしているとも考えられます。

自分の人間力向上のためにも、
 この「主客一体」の心(語彙)を
  確りと自覚認識しておきましょう。


・・・・・以下辞書検索・・・・・
【主観】(大辞林より)
  対象について認識・行為・評価などを行う意識のはたらき。
  また、そのはたらきをなすもの。
  個別的な心理学的自我と同一視されるが、
  カントの認識論では個別的内容を超えた
  超個人的な形式としての主観(超越論的主観)を考え、
  これが客観的認識を可能にするとする。

【主観】(旺文社小学国語新辞典より)
  自分中心の考えや感じ。自分だけの意見。

【主観的】(旺文社小学国語新辞典より)
  自分を中心に考えたり,感じたりするようす。

【客観】(大辞林より)
  (その1)主観の認識・行為の対象となるもの。
       主観に現れるもの。世界。かっかん。
  (その2)特定の認識作用や関心を超えた一般的ないし普遍的なもの。
       主観から独立して存在するもの。

【客観】(旺文社小学国語新辞典より)
  自分の考えや心に対して,その外にあるもの。

【客観的】(旺文社小学国語新辞典より)
  自分の意見を入れないで、物事を有りの侭に見る様子。

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