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期待する気持ちと利他の心

今迄の人間関係での体験からですが、
誰かに何かを期待した心身の活動をし
それが期待外れだった時、惨めで辛く
残念な気持ちになったことがあります。

また、大きすぎる期待を想定し過ぎ、
それが外れると時に自責の念や怒りの
感情(気持ち)も起きることもあります。
「なぜ○○○してくれないの!」
「難しいことを言ったわけじゃないのに!」
「どうして○○も出来ないの!」
「お互いの大切なことなのに
 なんで返事をくれないの?」
「やっぱり自分に見る目がなかったのか!」
 など、いろんなことを思い浮かべます。

そんなネガティブな感情は、
自分も辛いですし相手も何となく
感じ取り人間関係がギクシャクします。

相手は相手で
「あなた一人だけの私じゃない」
「そんな勝手に期待しないでよ」
「期待を押し付けないで」
などと思いますし、また自信をなくし、
期待した人を疎ましく思うかも知れません。

人は少なからず期待を抱いてしまいますが、
出来る限り自分の気持ちの期待のレベルは
出来る限り低なめに設定しておいた方が
人間関係を良好に保つ上でも効果的ですし、
自分の心を平穏に保つ上でも良いことです。

なぜなら「期待>現実」だと不満な気持ちを
生み出しますが、「期待<現実」に設定して
置くと感謝の気持ちが生まれるからです。

期待が多き過ぎると「不満」や相手への
「失望」の気持ちが生まれ易くなります。

このように現実が変わらなくても、
自らの期待レベルを低く変えることで、
不満が感謝に変わることもありうるのです。

お互いに、感謝をベースにした気持ちで
居ることが他人との温かな繋がりと共に
人間関係を保つ上でのポイントと思いますが、
期待レベルを低く設定しておくと
「○○してくれない」という感情が減り、
「○○してくれた」という感謝の気持ち、
「やっぱり、やってくれていた」
と信認、感謝の気持ち、利他心などが生まれ
コミュニケーションが上手く行くようになります。

期待するというのは、
それは自分の心の中で決めたことです。

故に期待レベルの設定は、
自分でコントロールできることです。

家庭内では、親が子に、子が親に、
妻が夫に、夫が妻に、
職場では、上司が部下に、部下が上司に、
経営者が従業員に、従業員が経営者に、
夫々が、何かを期待することでしょう。

仕事上では、
その期待自体を持つことが悪いと言う
訳ではありませんし、最低限の期待される
役割の書かれた職務基準書もあるのです。

また、その役割に沿って
「○○をしてもらえないだろうか」
と明確に期待している気持ちを素直に
相手に伝えることも必要です。

ただ、その期待があまりに高すぎ、
キャパ以上のものですと期待通りに
相手が動かないと受け止めることが
相対的に多くなり自分も相手も辛くなります。

誰かに私心無く何かを与える時も、
心の平穏の為に何らかの見返りを
期待しないように意識することです。

「自分はこんなにしてあげたのに」
という見返りを求める気持ち=意識が
自らの気持ちを苦しめ辛さを味わいます。

特に、誰かに何かをしてもらったら、
感謝のお礼や恩義のお返しをする方は、
素晴らしい方ですが、自分の中に在る
他者への期待レベルも高くなりがちで、
お礼やお返しができない方(相手)に対し、
「どうして何もしないの?」
と心の中で自他を責めがちです。
そして、
自分も辛くなり苦しむこともあります。

利他心=リターンI・愛

見返りのために何かをするのではなく、
利他の心で誰かのために何かをすること、
何かを与えること、それ自体を喜びとし
自らの心で一度完結させると相手の反応
に左右されず幸せな気持ちでいられます。

そういう人は、他人に与えること自体が
人としての喜びや嬉しさ言えるのです。
人のために何か役に立つ心身の活動、
その行為自体に幸せと感じるのです。

これは、
飲食業、サービス業やおもてなしの
本質と言っても良いでしょう。
最近人気のテレビ番組【オモウマい店】
で放映している総てのお店の心です。

オモウマい店

勿論、相手から、感謝の言葉やお礼等が
返ってきてくれたら嬉しいことですが、
それはオマケ程度に考える方が懸命です。

与えっぱなしで【OK】と言う相手を
優しく思い遣る利他の気持ちでいつも
居られるように心掛けることは大切です。

恩返しは自分だけがしたとしても、
他の誰かにの恩返しを期待しないことです。
 
これは中々難しいことですが、
人間には煩悩(感情)がありついつい
何らかの見返りを期待しがちです。

相手だけではなく、自分の幸せのためにも
与えっぱなしで良い(利他)と捉えることです。
 
そして、
与えっぱなしで幸せを感じられる人は、
結果的に多くの温かい人と親しい繋がり
を育み結果として多くの友人を得ています。

私もどんな時でもこのような気持ちを
備えて居たいと思いつつ生活しています。

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