💖大切な人と一期一会

2023年12月20日 09:02

💕大切な人への心身の活動

これから訪れる何かと心忙しい年末、
年始の期間にはどなたも【大切な人】
や未来に大切な人なる可能性のある人
と触れ合うことが多くなると思います。

私達の住む日本はコロナ渦を乗り越え
やっと心の縛る制約が解け人と交わる
機会がコロナ前の状態に戻ったように
受け止めていますが、物価高や温暖化
と言う新たな局面に面しています。

同時に街を歩けば、至る所でインバンド
によると思われる外国人と出会います。

食は｢世界を制する｣と言われるように
私達の住む日本には人間の三大煩悩の
食欲を満たせる要素や材料に溢れ世界
各国から唯一無二の日本独自の食文化
を味わいに見える人も増える一方です。

しかし、
コロナ渦以降、食に関するサービス業
に従事する人の減少に因り日本の心と
言えるおもてなしや人との触合いの場
での接客応対力が弱くなり来店された
お客様を大切な人と捉えない人も増加
している現実が人口の少ない市町村で
特に顕著に表れています。

私達の世代は｢お客様は神様｣と意識し
大切な人と捉えることが当たり前(常識)
としていました。

しかし、コロナ渦でお客様とのリアルな
触れ合いが無かったためなのか、現在の
スーパーやコンビニの会計時にどちらが
客なのか判らない人間の持つ心の温かさ
を感じられない接客❓をする人も居ます。

特にこれからの年末年始は、個人の個人
の大切な人と会う機会も増えます。

私達一人ひとりが、古から伝わる日本の心
｢先ず人を想う心｣を始め｢一期一会の意識｣
でそれぞれの【大切な人】と触れ合うこと
に努められるようにして行きましょう。

一期一会の解説

一期一会は茶道から来る考え方です。
人と人との出会いその相手との語らい
のひと時は一度限りの大切な時と言う
意味で広く使われている言葉です。

一期一会の「一期」は一生の意味
「一会」はただ一度の出会い触れ合い
と言う意味を表す四文字熟語です。

｢お茶を点てる人、それを頂戴する人が、
お互いの気持ちを大切にしその一時を
大事にし心温かく過ごせること。
今日の出会いは一生に二度と有り得ない
唯一無二の機会であると言う真剣な気持
=心)で茶会に臨むこと｣と説いています。

🟪一期一会は｢義｣と｢仁｣の心で

「一期一会」は、茶道の教えであり、
そして日本人の心でもあります。

一期一会の心は、普段の生活や大切な人
とのお付き合いの場でも決して忘れては
ならないことであり、同時に一期一会の
心は『大切な人の大切○○を大切にする』
ことにも当て嵌まります。

即ち、
『大切な人と過ごす、唯一無二のこの
　大切なひと時を精一杯大切にする心』
です。

一期一会の｢一期｣は人の一生を意味し、
｢一会｣は唯一無二のの出会い(出逢い)と
言う奥深い意味をもっています。

ですから、
大切な出会いのその瞬間を一生(一所)懸命
に誠心誠意の心を以って接することにより
心から満足感や幸福感を味わって頂こうと
する考え方が生まれたのです。　

この考え方が日本独特の慎ましく控えめで、
奥ゆかしく決め細やかさ、優しさ、親切さ、
さり気ない配慮＝気遣いと伝統文化が融合
し作り出された独自の文化様式が
唯一無二の｢日本の和のおもてなし文化｣です。

この一期一会の心は、
触れ合う相手から何も察知されることなく、
何気ない心配りのある言葉や自然な気遣いの
仕草に表してこそその場で生かされると言う
ことを自覚し日常生活でも意識しましょう。

近年海外でクールジャパンと称され世界中
から憧れとされる｢日本のおもてなし文化｣
がありますが、残念なことに最近の日本は、
本来の日本人らしさが薄れているのでは❓
と思われることが多方面で見られます。

それは、
海外や溢れる情報に振り回され過ぎて、
自己顕示やプライバシー意識が高まり、
慎ましく、さり気ない控えめな日本人
らしい素晴らしさが薄れているのでは
と思われるモラル欠如に表れています。

本来一期一会は、
日本人ならではの利他の心を以って
表し成すべきことであると思います。

「一期」は
その際に必要とされる人としての義務≒義、
「一会」は
その人の歩んできた「道程」の結果である
と共に相手への思い遣り≒仁と考えてます。

この義務≒義の心は、人としての義務即ち、
挨拶は対面非対面に関係なく相手にされた
らば必ず返す意識を持ち、メールや電話で
の問い掛けや頼まれごとはスルーやＫ.Ｓの
行為を避け曖昧にせずにハッキリと自分が
応えるべき答(特に断る場合)を出来るだけ
時間を置かずに伝えることです。

頂いた物が、喩え必要が無く邪魔であって
も相手の好意やお世話の気持ちが感じられ
伝わって来る時は損得に関係なく｢御礼｣を
伝え場合によっては頂いた物などに見合う
適切なものを判断してお返えしすると言う
心身の活動をすると言ったことです。

人としての義務は、リスペクト、安心感、
信頼、感謝(恩謝)のキャッチボールです。

思い遣り≒仁の表現伝達の仕方は、
博愛と認知の精神を表わし伝える、即ち
見ず知らずの他者に対する気持ちであり、
中でも、【大切な人に対する思い遣り】
言い換えるなら親愛の情、優しさです。
又、人間の義理でもあると考えています。

それは物事の正しい道筋＝道理・筋目、
人間の踏み行うべき道＝正道とも言われ、
物事の道理であり対人関係や社会関係で、
守るべき道理として意識されたものです。
この心身の活動を『道義』とも言います。

日常生活に
この「一期一会」を当て嵌めてみますと、
大切な人や知人友人、仲間(≒職場・集団)
或は、お客様や個人をお迎え、接し、応対
すること自体が決して偶然ではなく必然で
あると捉え受止めることが出来ます。

何故、必然かと言いますと、
佳きにつけ悪しきにつけ見知らぬ人との
出合いはその人の歩んた人生の道程から
生じる故です。

現在に至るまで
己の心に正直に真直ぐな生き方をした人、
自分の本心にそぐわない生き方をした人、
夫々の生き方の道程に合う出会いがあり、
その人が試めされる出逢いもあります。

一期一会は、
これからの日本の為にも、個々人が幸せ
で豊かな日々の生活を得るためにも「義」
である「義務」「仁」である「思い遣り」
を以って表現伝達することをお勧めします。

💕一期一会と【諸行無常】

　【以下仏教bukkyouwakaru.comより引用】

諸行無常、これは三法印と言って、
三つの真理を説くのが仏教であり、
他宗教に一切ない仏教の特徴です。

その一番始めが、
諸行無常と言われる真理です。
「諸行」とは、総ての物を指し、
「無常」とは、常がないということで、
一瞬たりとも同じ状態を留めることは
出来ないと言うことです。

私達は物事がいつか、変わり、色褪せ、
移ろいで行くと言うことは判ってますし
理解しています。

ところが、今、暫くは変わらないだろう、
大丈夫だろうと軽く受止め思っている。

人間はいつか死んでいかねばならない
と思っているが今日死ぬとは思えない。
このパソコンもいつかは壊れるだろう
けど今日は大丈夫だろう。

彼女も何時か別れが来るかもしれないが、
しばらくは大丈夫だろう。

このように壊れてしまうのはずっと先で、
今は大丈夫と頑なに信じ込んでいるのが
私達の意識です。

ところが、お釈迦様は、
「今、
　一瞬一瞬が変わり続けているのです、
　一瞬たりとも同じ状態を留めること
　は出来ないのですよ、諸行は無常なり」
と教えられています。
これを冷静に考えてみればそうです。

一時間前の私と、
今の私と一時間後の私と感覚としては
変わった感じもしません。同じ私です。
ところが一時間の中に肉体は、確実に
変化をしてしまいます。

自分自身が気付かないだけで新陳代謝を
自然に繰り返し、変化しています。

パソコンだってそう、キーボードを打てば
その分すり減っている気付かないだけです。
原子だってそうです。
細かく分けて行くと素粒子まで行き着き
ますがその素粒子も変わらない粒でなく、
雲のようなエネルギーの状態で変化します。

このように大きく変化するか、しないかで、
常に変わり続けているのです。
｢しばらくは大丈夫だろう｣と思っている
のは私達の勝手な思い込みです。

真実は、
諸行無常ですと教えられています。
【引用終わり】

💕おもてなしの特質と一期一会

以下は
一期一会の特質と捉えても良いでしょう。

〇おもてなしには個性があります

おもてなしを受ける大切な人、お客様
客人は千差万別です。

お客様が千人ならば千通りのおもてなし
の種類があります。

先ず、
お客様のお顔を覚える事からおもてなし
が始まります。

📖テキストダウンロード

お客様のその時の状況、感情、欲求や
好みが何よりも優先されます。

そこで応対する人はお客様を
心から思い遣る心が必要とされます。

おもてなしは形がありませんから
消えてしまい、目に見えません

おもてなしには形がありません、事前に
作って倉庫で保管という事は出来ません。

おもてなしは一瞬に創られますし、
その場であっという間にお客様の心に
消費吸収されてしまいます。
諸行無常でもある形の無いおもてなし
は一回限り瞬時に消失してしまいます。

故に、目に見えないおもてなし、
裏表の無いおもてなしが必要です。

物や形は、いつの日か壊れたり、
無くなったりしてしまいますが、
思い遣りの心溢れる心温かな本物
のおもてなしは感動の余韻として
いつまでも心に残ります。

形の無い｢思い・想い、こころ｣は
人の心からいつまでも消えないものです。

おもてなしは人間依存から成立します

おもてなしには
必ず人間的な要素が加わってきます。
おもてなしする人の人間性や技や体
の所作・技の優劣に依って様々な形
を創り出すものです。
従って、接客サービスをする当事者の
人となりと技術(≒所作)を求められます。

おもてなしには、
サービスマインドの持ち主、技術力、
多方面の知識＝知恵が必要とされます。

おもてなしは即時性、即効性を持ちます

言わば生(ナマ)で行われる一発勝負
と言う特質を持っています。
お茶席の一期一会の精神と相通じます。

おもてなしはリアルタイムに大切な人、
お客様に対して行われるものです。

もてなしをする人と大切な人、お客様
の間でリハーサル無しで行われるます。

おもてなしは同質でなく基準もありません

おもてなしには
お客様自身がおもてなしの生産に関わる
場合が多く結果や心の余韻はおもてなし
を受ける側、夫々により当然異なります。
ですから基準もありません。
突き詰めて言えば、｢感謝｣と｢敬意表現｣
思い遣り｣｢謙虚さ｣と言う心の要素で客人
に満足感を与えると共に、大きな感動と
余韻を与えられるか、が問われます。

このおもてなしを生産するプロセスで
お客様も加わりますので同質の物事は
あり得ません。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

「おもてなし」に、
見返りや打算は不要、敬意表現、
思い遣りと謙虚さ、配慮、奉仕
の心がとても大切です。

💟一期一会の名言

大切な人の定義

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