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組織対内外の人間関係力

人間関係力-組織対内外. 
此処で言う、人間関係力には、会社内や職場内の人々
を対象にした「対内人間関係力」と、お客様や患者さん
・クライアント・取引先に関する「対外人間関係力」に二分出来ます。
この二つに共通する能力は、
相手を思い遣る心の表現と伝達であり、触合う相手を観察し、
察知する洞察力、その他先見力、寛容力、知識情報力のような
その人の持つ意識やスキルであり、またそれを適切に表現し
伝達する為に必要とされる言語力や会話力、態度や所作などがあります。

「対内人間関係力」≒人源力


【ポイント】
自らの感情を捨て、部下と心で触合う時間を持ち、部下を見つめ観察する時間を取ることを自らが積極的に実践する

1.指導する場合.

部下の資質を把握し、指導時の精神状態を瞬時に判断し、
相手が受止め易い切り口から指導する
部下の長所を見出し、才能を引き出す場合の
ポイントは本気で真剣に指導を受ける人の事を考え、
思い遣りと真心を持ち指導にあたる際に大切なことです。
また、指導する際は、事前から育成メモや指導シートを作成し行う。
事前の準備を充分にして置き、その場凌ぎ、思いつきで指導は行わない。
指導する人のことを考える時間を作ることは
「思い遣り」の「も・の・さ・し」です。
指導する際に大切なことは一人ひとりの良い処を見つけ出し、
本人の持つ隠れた才能を探し育てることで、
一方的に(こちらの事情で)指導教育することではありません。

2.管理監督者・指導者意識

「どんな知識があり、何が出来るか」より、
「どのようなスタンスを持ち仕事に取組んでいるか」
という「あり方」が、管理監督者・指導者として
信頼を得るためにも大切なことです。
その為に管理監督者・指導者は仕事へのスタンスを
意識し普段の職務時から行うことです。

3.相談を受ける.

先ず、話しを確り聞き、出来る限り即答できるようにする。
或はその後でその人に合わせた他の選択肢も伝える。
こちらから結論は出さないで本人に考えさせ決めさせる。

4.知識・情報収集

.管理監督者・指導者は、様々なアンテナを張り巡らし、
知識や情報収集ルートを常に作り、
伝えることを怠らないようにする。

5.信用を築き信頼される指導者になる.

信用は一つ築くと細胞が増えるのと同じように
どんどん増えて行くことをいつも自覚しておくこと。
その為には、最初の一つの信用をいかに築くかポイントです。
見返りを求めたり望んだりする行為をしないで、
意識や情報などを与える側に徹すること。
話す内容の自信と力強い信念のある話し方、
大切なことについては厳しい内容であっても
勇気を持って話し伝え、
自信を持った決断力を示す指導をすることです。

6.向上心

実際に行う際に必要なモチベーションを与え、
目的を理解させ、ワンランク上の仕事をさせてみる
相談、報告時の指導者(自分)の利用の仕方を教える
相手の立場に立つこと(立場転換)を理解させ、
実際の例えなどを加味して話しながら、
些細な事も含めて管理監督者・指導者(自分)の
活用法、利用の仕方を教えてあげること。
※折に触れ同等な立場で人生観や社会観を語ることも必要です。
 小さな信用を一つひとつ積み重ねて行くことは、
「信頼」と「絆」を作る礎です。
対外人間関係力は、お客様や患者さんなどの人との
触合いに必要とされる能力を指します。
※「対外人間関係力」≒人間力・人原力・人現力・人言力・人眼力

1.人としての人間力を持つ.

イ)人間としての総合的な魅力

自らの心や意思である自己認識力と自らの感情を
自制する自己統制力を持つことが出来ると共に、
物事を相手中心に意識して思慮し、世の為人の為に
生きることが出来る奉仕の精神で行動し、
また先々を予測し、見通す能力である
予知力、先見力を備え、人の心や行動を観察・察知し、
寛容の心で理解することが出来る心、
感性を持つ人を指すと考えます。

ロ)心・技・体の認識.

「心」
 =精神力、知識力※、気力、志と信念、
  表現力、学習力、問題解決力、決断判断力など
  思いやり、感謝、信念、誠実、寛容、奉仕、
  自制、慈愛、尊敬、忍耐、向上心、やる気、
  情報力、気遣い、心遣い、気働き、安心感、
  立場転換、チャレンジ心、ビジョン、志、愛情、先見予知など
※印、知識力=人として備えておくべき様々な知識の修得と知識を活用する

方法の会得

「技」

=表現力、伝達力と動作、マナー、おもてなし、
 各技術技能力、課題力、改革改善力など
 表現、伝達に伴う全技術、技能及び動作、
 鍛錬、様々な解決技法、装飾法、自己表現法

「体」

=実行実践力、表現伝達に必要な体力、健康さ、
 たくましさ、身嗜み、生活力、経済力など
 「心」「技」の修得と実践に必要とされる体力と表現出来る健康な身体、
 その身体を維持継続させるための生活経済力、自己管理力

ハ)人間力の表現と伝達

=人と人の間に関わる力(コミュニケーション力) 

思いやり、立場転換、感謝、自己犠牲、察知、
奉仕、寛容さ、誠実さ、五配り、報連相、
会話力、おもてなしの心、観察察知力、
表情姿勢態度、伝達力、マナー、愛情、自制力

2.人現力≪心と身体の姿勢を現す≫

姿勢と態度に人の心が現れる➡人現力
素敵で洗練された自然な仕草や態度は、
思い遣り(マナー)を形で現わす「人現力」です。
姿勢と動作、何れもが、接客接遇する
スタッフの人格、品格を現します。
人としての温かな思いやり、気遣いが自然に
姿勢と態度、動作に現れるものです。
背筋が伸び、顎を引き、手足を安定させた
キチンとした自然な姿勢はサービスの象徴です。
接客接遇の場で応対する相手やお客様は、
応対時の礼節のある姿勢、態度から様々なことを
期待したり、感じたり、受け止めたりします。

3.言語力

言語力を知り、身に着ける
(注) 言語力=「言」の文字は、
心と口で組立てられていることから発想した言葉です。
この人言力の読みは、文字通り①「にんげんりょく」
②「ひとこと力=ひと言力」です。
①人の心を表現出来る言語力と適切な言葉使い(遣い)が出来る会話力
 人の言葉を使う力=会話力・言葉遣い・人の言語の知識力
②ひと言(=人の言葉)を、相手やT.P.Oに合わせて表現出来、
 使いこなせる力「ひと言」は「人の言葉」、
「ひと声」は「人の心の声」であると理解しています。
 である故、大切なお客様のおもてなしには人としての
 思いやりの心(=マナー)の伝達を
 心のこもった一言一句で表現し、伝えなければなりません。
 よく「ひと言の重さ」を知るとか、
 「ひと言」の挨拶も無いとか、などに使われます。

4.人を観る眼力

 =人を見る(診る・覧る・観る・看る・視る)目や
 能力・眼力を称した言葉です。
 普段の生活でも、接客や接遇においても
 人や物を見たり、本質を見抜いたり、
 自らの意思や心を表したりする【眼力=目力】
 は無くてはならないものです。
 「みる」の一つの文字にも次のような文字があり、夫々意味が有ります。 
  (見・視・覧・診・観・看・監)
 眼力は、物事(事物)の善し悪し・真偽・成否などを
 見抜くことと能力を言います。
 また、ある物事を見て、それを頼りに
 思い描くことや目の表情や視線が他人に与える
 印象、視線自体から感じる圧力・圧迫感をも意味しています。
 一方眼力は、目力とも言われ、人の心や意志、
 内面の強弱などが現れる目の表情を言われます。
 大切なことは、おもてなしや人との触合いの場に於いて
「人眼力」をどの様に生かし、言動や態度に表し、伝えるかです。
 また、心に響く感動と、
いつまでも心に残る余韻作りに欠かせない人としての「人眼力」です。
 「人眼力」は、思い遣りとおもてなしばかりか、
あなた自身の人間としての成長に欠かせません。

5.人原力

物事を考え行動する時の出発点とも言える
人の原点である心を人原力と言う。
 当たり前のことですが、総てのサービス業は
「人」が行い「人」が受けます。
 現況は、この誰でも知っているこのことが、
外見の見た目や形ばかりに捉われ過ぎてしまい
意外と疎かにされている傾向があります。
 おもてなしや接客接遇のマナー(=思いやりの形)は、
「人の心の温もり」即ち
 「人としての温かさ」を伝えるためにあると言えます。
 誰に対しても変わらない思い遣りとホスピタリティ
 (おもてなし)の心を持ち、その表現伝達の基礎である
 マナー修得が人原力を身に着ける為のスタートでもあります。

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