日本人の「義の心」と活動
日本人の心-「義」の自覚
IТの進化から対外的意識の高まりで
自分自身と向き合うことよりも、
周りの眼や人の思惑を気にしてか、
はたまた、自意識の過剰にからか。
自己顕示・自己主張や虚飾の言動を
躊躇いなく行い、謙虚さや慎ましさ、
気配り=配慮をする日本人らしさが
少しずつ失われつつある現代の社会
と考えられる挙動が見られらます。
(←路上飲み・モラル欠如・
マナー違反・自己満足優先意識)
今の日本の社会環境は個人主体になり、
孤立化し心の闇や引きこもる人の増加、
そして、自制心欠如からか人間として
あるまじき辛く悲しい悲惨な殺傷事件
も年々増加しています。
これは、人の道(武道)の心得
「人は人に背を向けず正対し向き合う」
ことが出来ず人の道の対人活動をせず、
自分勝手な相手への感情と自己都合の
基に思考、言動する人の増えています。
古より伝わる
日本人らしさを表わす「義の精神」は、
他人に対する感情や自利利己意識を
心から外し、正しい人の道に叶う、
利他の心、筋道、理を通すことです。
また、
現在は個々人の貧富の格差が拡大し、
日常生活上の心の格差に表れています。
人を思う調和の心を本分とする日本で、
互助的な「子供食堂」は本来社会の中に
存在してはならない、と受止めますが
現実としてそのような場所や活動施設
が必要であると受止めております。
日本人の心とされる武士道の「義」は
とても重みがあり人の行動・志操
(主義・主張などを固く守りる心)、
道徳(≒倫理)で「よい」「正しい」(≒正義)
とされる概念で人として守るべき
正しい道を言う。と辞書にあります。
文頭にも記しましたが今の社会は、
個人主義の誤った認識に因るのか?
自らの感情に左右され曖昧さ、無視、
と言った利己的な自己都合の言行を
優先する人が年々増えています。
それが、自己満足(≒肯定心)を重んじ、
いじめ、DV、引き籠り、ストーカー、
様々な犯罪な無差別殺人事件と言った
ことの起因・誘因・要因になる場合も
少なくありません。
一方、人の役に立つ仕事に就き社会
貢献の活動をしたい、と言う意識を
備え持っている若者も見られます。
人は、自分の都合、感情を露わにした
言行、自己顕示や我欲の言動や態度を
していると利己的な生き方(体験有)に
知らず知らずの内に陥ってしまいます。
その結果、公私共に愛や信頼の絆が切れ
大切な人を失ったり、孤立し孤独になり、
最悪、仕事や家庭を無くす場合もあります、
利己的な生き方の度が過ぎると、
孤立や引き籠り、人間不信、犯罪の起因
や要因となる場合もあります。
また、
些細なことで人と人の競争や対立を生み、
組織と組織や国と国の戦いを生みます。
(←ウクライナの戦争など)
現代を生きる私達にとって重要な課題
である少子高齢化環境問題や食糧不足
環境破壊するエネルギーなどの問題は
自己都合や利己的生き方をしていたり
していては決して解決できません。
私達の日本人の心にある調和=「和の心」
「利他心」道徳心・モラル(倫理観)であり、
人としての「八正道」を知り理解、実践に
移すことこそが“義”であると考えます。
⭕八正道
『正しい』とは、
人として正しい意識を心の軸とする。
一.正見(正しい見方)
二.正思(正しい考え方)
三.正語(正しい言葉)
四.正業(正しい行い)
五.正命(正しい生活)
六.正精進(正しい努力)
七.正念(正しい意識)
八.正定(正しい精神の安定)
l同時に、和=調和の心身の活動である
日々触合う他者を思い遣る心、
「筋を通し、人を立てる心」と、
古より日本人の心とされている
「和を以って尊しと成す」
の義の精神で人と人との和や繋がりを
強めなければならない日本社会です。
現代に生きる私達にとって
“和”=調和の心、“義”の心とは、
一体どんな行動なのでしょうか?
貴方にとっての“和”“義”とは、
どんな行動と生き方でしょうか?
“義”と言えば、戦国武将の
上杉謙信・直江兼続が思い浮かびます。
謙信は、家臣の直江兼続に
『天下取りなどは小事に過ぎず、
それよりも“義”を貫く生き様の方が大事』
と話しことは多くの人に知られています。
過去に日本では、
弱者(貧者)を平気で切り捨てた社会が有り
「勝ち組」とか「負け組」とか騒ぎ立てた時代(
昭和のバブルの時)も現実としてありました。
人間が「人の文字の心」を忘れ人が人に
「勝った、負けた」などと平気で言う、
自分だけ満足し、幸せで良いと言う
利己的な個の意識は、今後の人口減少
社会で生きる意識として如何なものか
と考えさせられる今日この頃です。
勝ち負けに拘ったり関わらずに、
触れ合う人を思い遣る心、人として
正しいことをし堂々と胸を張り生きる、
それこそ本当の人生の勝者、幸福者で
はないだろうか❓と受け留めています。
このような生き方で生活することこそ、
人は生きている幸福を感じられること
が出来る人の道であると信じます。
私は過去に自分の至らなさから、
自分の欲や他者の強い力に負け、
落ち込み、楽な自己逃避に走り、
他人に騙され、裏切られました。
現代社会は、
弱者が人々や社会から更に追い詰められ、
自ら大切な命を絶つ人も多く出ています。
この様な世の中だからこそ、
日本の心「和」と「義」の精神が必要です。
厳しい経済環境、少子高齢化社会に
入った今「和を以って尊しと成す」の
日本の心の源、私達は“義”の精神で
真摯に自分と向き合い切磋琢磨しつつ
他人をサポートし、心豊かな人を育て
未来に希望の光を灯せるような生き方
を重んじなければなりません。
一人でも多くの人がこの「和」と「義」の
心を備え、人を思い遣り、権力などに
屈することなく、人として正しい思う心
を大切にし正しいと信じることに迷わず
突き進む「上杉謙信や直江兼続」のような
堂々とした生き方が出来る社会生活環境
にしてして行くことは世界で唯一無二の
文化を持つ日本人が今後の私達の取組み
と言えるでしょう。
私見ながら
世界に貢献する日本人の姿は
大谷翔平選手のWBCで語った
野球への愛と楽しさの世界中へ
周知拡散意識と重なって見えます。
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