見出し画像

【感想文】麻雀ストーリーはPRGで~「渚のリーチ!」(河出書房新社)

狙って購入したわけではなく、出合ったのはふらっと入った某大型書店だった。「麻雀小説!?それも新刊の棚に!」という衝撃もあって購入した。

麻雀は嗜むけどプロリーグについてはよく知らないし、著者が札幌出身だったというのも知らなかった。

どの時点でPRG(仲間ができて、ともに戦って成長していく)要素が出てくるかと待ち構えていた。スポーツものとは一味違ったチーム戦の心理などが、麻雀ストーリーにはぴったりだから。

PRG要素が出てくるのは終盤戦。そこからは、とてもわかりやすいサクセスストーリーが展開される。狙っているんだろうが、安心して読める。

棚が違ったら漫画かと間違うような表紙イラストだし、ここに聖地化要素が加わったらエンタメ小説の王道ともいえるものになりそう。

私小説スタートからのシリーズ化は果たしてあるのか?次回作があるとすれば著者の出身地・札幌が舞台だといいなあ(育ちは東京らしいけど)。

初代Mリーガー、日本プロ麻雀連盟A1リーガーとして躍動し続ける著者が、麻雀をもっと好きになりたいすべての人へ贈る物語

麻雀こそが、私の人生の師匠なんです。ITコンサルタントの仕事をしながら、大好きな麻雀に日々打ち込む渚は、麻雀のプロテストを受ける決心をする。会社員とプロを両立するハードさも、手痛い失敗や挫折も糧にして、一歩ずつ自分だけの雀風を確立していく渚。ある日彼女のもとに、大規模なナショナルリーグ設立の噂が舞い込みーー。

出典:帯紙

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?